そりゃそうだ!? 準優勝者は優勝に近い!
『神様』エフレン・レイズだって準優勝の年がある
昨日に続き、『全日本選手権』準優勝にまつわるお話を。再び、以下は1991年から昨年までの男女準優勝者の名前です('90年以前の全日本は、14-1やローテーションも含めた総合優勝で競われていたので記録の掲載を割愛しています)。
【1991年〜2015年男女準優勝者】
1991年 エフレン・レイズ=フィリピン 朱雪莉=台湾
1992年 アントニオ・リニング=フィリピン 原田美恵子
1993年 利川章雲 三浦陽子
1994年 奥村健 朱雪莉
1995年 永田修治 上村洋子
1996年 フランシスコ・ブスタマンテ=フィリピン 柳信美=台湾
1997年 CJ・ワイリー=アメリカ アイリーン・ピピン
1998年 奥村健 高木まき子
1999年 アントニオ・リニング ジェニファー・チェン=台湾
2000年 趙豊邦=台湾 アリソン・フィッシャー=イギリス
2001年 ミカ・イモネン=フィンランド アリソン・フィッシャー
2002年 ミカ・イモネン 並木咲子
2003年 西尾祐 ユン・スンヒョン=韓国
2004年 ミカ・イモネン 林元君=台湾
2005年 ミカ・イモネン 高木まき子
2006年 張裴璋=台湾 ジャスミン・オーシャン=オーストリア
2007年 栗林達 大谷晃央
2008年 ロニー・アルカノ=フィリピン 周捷予=台湾
2009年 アントニオ・リニング=フィリピン 林潤美=韓国
2010年 柯秉中=台湾 夕川景子
2011年 呉珈慶=中国 光岡純子
2012年 楊清順=台湾 譚(陳)禾耘=台湾
2013年 張榮麟=台湾 河原千尋
2014年 大井直幸 劉莎莎=中国
2015年 ロニー・アルカノ 河原千尋
'94年に優勝した高木まき子は、その後2度の準優勝
では、この26年間の優勝者の名前を、男女別に列挙してみましょう。
【1991年〜2015年男子優勝者】(19人)※複数回優勝者がいるため
小杉純一、○利川章雲、○奥村健、張皓評=台湾、○楊清順、高橋邦彦、○エフレン・レイズ、○アントニオ・リニング、コーリー・デュエル=アメリカ、○フランシスコ・ブスタマンテ、ラルフ・スーケー=ドイツ、リー・バン・コルテッザ=フィリピン、○呉珈慶、○ミカ・イモネン、トーステン・ホーマン=ドイツ、柯秉逸=台湾、○張榮麟、レイモンド・ファロン=フィリピン、ヨハン・チュア=フィリピン
【1991年〜2015年女子優勝者】(18人)※複数回優勝者がいるため
○原田美恵子、梶谷景美、○ジェニファー・チェン、○高木まき子、○朱雪莉、○アリソン・フィッシャー、○柳信美、カレン・コー=アイルランド、パンシャオティン=中国、○林元君、張舒涵=台湾、潘暁婷=中国、韓雨=中国、林筱琦=台湾、陳思明=中国、○周捷予、呉芷婷=台湾、金佳映=韓国
お伝えした通り、ミカ・イモネンは4度にも及ぶ準優勝を経て2008年に優勝を果たしました。今回取り上げたいのは、イモネンの例も同様に、準優勝だったことがある選手は、その後または、その前に優勝していることが多いという共通点です。優勝者の名前の横に「○」がある選手は、準優勝の記録があります。
過去4回優勝の梶谷は、実は準優勝経験がない
男子は9人、女子は8人の選手が該当しており、それぞれ優勝者の半数弱となっています。少し強引に解釈すると、準優勝経験者は、未経験者より優勝する可能性が高い......、という理解は苦しいでしょうか!? 現役全日本優勝未経験JPBAプロで言うと、栗林達、大井直幸、西尾祐、河原千尋、光岡純子、夕川景子が該当しています。
'14年準優勝の大井直幸
一方で、過去4回優勝のある梶谷景美や3回優勝の潘暁婷、2回の柯秉逸は、いずれも準優勝経験なしでした。「突き抜けるタイプは、行く時は一気に!」ということですね。果たして、今年の全日本はどちらのパターンの優勝者となるでしょうか。
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