注目海外選手第2弾 世界タイトル多数のゲルマン戦士
2人目のピックアップ海外選手はドイツのトーステン・ホーマン
今大会、欠場の多いヨーロッパのビッグネームの中で、唯一来日するのがドイツのトーステン・ホーマン。『全日本選手権』にはほぼ毎年参戦しており、皆勤賞とも言っていいプレイヤーでしょう。ミカ・イモネンやラルフ・スーケーといった常連プレイヤーが不参加の中では、日本のファンの間で最も馴染みのある選手の1人ではないでしょうか。
2005年の『BCAオープン』より
ホーマンは2003年と2013年に『男子ナインボール世界選手権』で優勝し、他にも『チャイナオープン』や『フィリピンオープン』、『BCAオープン』で勝つなど、世界タイトル多数の正真正銘のワールドトッププレイヤーです。
見るからに『入れそう』な雰囲気を醸し出す
そのプレーはとにかく正確。シュートもポジションも「やらかさないなあ」といった感じで、ひとたび形ができ上がればスピーディに、確実に取り切っていきます。かっちりとして美しいフォームも、そのハイレベルなプレーの秘密なのでしょう。
会場でホーマンを目にしたとしたら、間違いなく驚かされるのがその身体。まさにアスリートといった風体で、かなりがっちりです。ちなみに、右肩の筋肉はなだらかなのに対して、左肩はコブのように異常に盛り上がっているのだそうです。
「僕は構えた時に左腕(ブリッジ)をがっちり固定させている。だからだろうね。18年もこの姿勢でいればこうなるよ」。(CUE'S 2010年1月号掲載のインタビューより)
2009年のインタビュー取材にて
もう、見た目からして強そう。キューを握らせたらもっと強そう。そんなゲルマン戦士は人当たりが柔らか。英語で話しかけても応じてくれるそうです。会場に行ってタイミングさえ合えばサインをもらったり、なんて楽しみもあるかも。
2010年全日本選手権にて
男子種目がナインボールに戻る今年の大会ですが、思えば最後のナインボール開催だった2010年の優勝者はホーマン。全日本選手権、ナインボール開催大会での連覇はあるか。やはり、大本命の1人です。