東日本グランプリ第7戦@バグース六本木店
第7戦ベスト4
10月30日(日)、東京・六本木にある『バグース六本木店』で、2016年の『東日本グランプリ第7戦』(最終戦)の決勝トーナメントが行われ、今季、JPBA公式戦で準優勝をはじめ惜しくも戴冠を逃していた栗林達が、シーズン遅めの栄冠を手にした。
最終戦会場『バグース六本木店』(東京・六本木)
この日、栗林は緒戦で、ホームの声援を背に戦う西尾祐(開催店シード)との一戦を、8-4で制して勝ち進む。続く田仲海輝との一戦は、終盤まで点差の開かないデッドヒートとなるが、なんとか振り切って8-6でセミファイナルへ進んだ。
優勝・栗林達
反対の山からは、高橋邦彦がベテランの老獪な技とアグレッシブな姿勢で躍動。鳴海大蔵とのベスト16をヒルヒルの末に辛くも押し切ると、続くベスト8では白岩篤を勝負所で圧倒し、8-2で快勝した。
準優勝・高橋邦彦
ベスト4に残ったのは栗林、高橋と今季好調の土方隼斗をベスト8で下し(8-5)、'16年国内初のタイトルを狙う羅立文、同じくベスト8で0-5のビハインドから内垣建一をヒルヒルの末に破った浦岡隆志。
3位タイ・羅立文
栗林vs浦岡は、2点を先行した浦岡を栗林が6ゲーム連取で一気に抜き去り、第10ゲームで7-3とリーチをかけた。しかし、浦岡も粘りを見せて追撃を開始すると一時は1ゲーム差まで詰め寄った(7-6)が、あと一歩届かず。栗林がファイナルへ。
3位タイ・浦岡隆志
高橋vs羅は、ヒルヒルへもつれる。1番ボールを巡るセーフティ戦から、高橋邦彦がジャンプショットでキスインさせ、局面を打開。そこからの難球もなんとか取り切って、決勝へたどり着いた。
栗林、勝利の瞬間
ファイナルは、決勝に相応しいトップレベルの技術の応酬となったが、両者間でブレイクに安定感のあった栗林が、次第にリードを広げ、7-3で先にリーチ。高橋は、続く第11ゲームを意地のマスワリで1点を返すも、第12ゲームで栗林がそのお返しとばかりにマスワリで締め(8-4)、今季初のトロフィーを手にした。
なお、グランプリMVPは前日に早瀬優治が予選で敗れたため、決勝日を前にして隼斗が称号を手に。もしこの日、高橋が優勝していれば、2位浮上の可能性があったが、惜しくも届かなかったため、2位は羅、3位は早瀬で年間ランキング争いは決着した。アマチュアランキング1位には、小宮鐘之介選手が輝いている。
左からGP年間ランキングTOP3、早瀬、羅、隼斗、アマチュアランキング1位・小宮鐘選手
全7戦がハイレベル、かつドラマティックな展開が繰り広げられた東日本グランプリ。年間を通して結果を追い、楽しめる本シリーズの最大の魅力だ。他のプロ公式戦よりも、「本当に強いヤツ」がわかりやすいとも言えるこのレギュレーションは、毎年ビリヤードファンを魅了する。
今季のJPBA公式戦はまだ大一番『全日本選手権』を残しているが、早くも来季の2017年シリーズが楽しみでならない。
【GP年間ランキングTOP10】
(1位)土方隼斗 980pt
(2位)羅立文 860pt
(3位)早瀬優治 840pt
(4位)高橋邦彦 820pt
(5位)栗林達 760pt
(6位)鈴木清司 740pt
(7位)高野智央 740pt
(8位)浦岡隆志 700pt
(9位)嶋野聖大 660pt
(10位)田仲海輝 660pt
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