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2016.10.25 全日本選手権

【全日本特集 Vol.06】選手名鑑に見る、全日本選手権の難しさ(女子編)

「全日本」が少しだけ見えてくる・その2

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一昨日にお届けした、選手名鑑記載の戦績による『全日本選手権』考察(男子)の女子編です。本サイトのJPBA女子選手データには、2000年以降に開催された大会で5位タイ(ベスト8)以上だった選手に、その結果に応じた戦績を記載しています。

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潘暁婷が2000年以降に、5位タイ以上6回、内3回優勝


5位タイ以上と、記載条件を厳しくしている理由は、男子より絶対人数が少ないためです。本サイトの「選手データ」には、現役で近年プロとしてトーナメント活動を続けているプロを中心に掲載しています(男子も同様)が、その人数は45名です(JPBAオフィシャルサイトの選手名鑑登録人数は60名)。

今回も男子と同様に、選手データ上で全日本選手権で5位タイ以上という条件を満たした選手を調べてみたところ(データ収集はビリヲカさんにも協力していただきました)、該当者は14名となりました。

【2000年以降、5位タイ以上の戦績を収めた選手データ上のプロ】
梶谷景美河原千尋高木まき子夕川景子木村真紀李佳曽根恭子栗林美幸山内公子藤田知枝光岡純子土師理恵子大井由希子奥村りか

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梶谷は2000年以降に、5位タイ以上6回、その内優勝2回


16年間でベスト8以上に入れる人数は最大で128名[8(名)×16(年)=128(名)]ですので、女子プロが2組分以上収まる枠があることになります。ただ、それでも実質の5位タイ以上の割合は9分の1となるのですから、やはり女子も男子同様に勝ち上がることが難しい大会ということがわかるのではないでしょうか。さらに厳しく、3位タイ以上に限定してみると8名、準優勝以上となると5名、優勝は梶谷景美一人(2回優勝)となります。

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2015年のベスト4、左から3位タイの木村真紀、優勝のキム・ガヨン、準優勝の河原千尋、3位タイの高木まき子


16年間の128枠中、38枠を前述の14名が確保、その内、梶谷、河原千尋、高木まき子がそれぞれ6回、ベスト8以上に入っています。残り90枠中、81枠は外国人選手が占めていました。最も優秀な戦績だったのは潘暁婷(中国)で、ベスト8以上が6回、その内3回優勝しています(周婕妤蔡佩真[ともに台湾]もベスト8以上はそれぞれ6回)。残り9枠は、引退したプロ、アマチュア選手、選手データ外の選手となっています。全日本で、いかに外国人選手がJPBAプロの脅威となっているかがわかる結果となりました。

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