全日本選手権にまつわるウワサの真相〜後編
昨日の記事に引き続き、鈴木清司プロに全日本選手権でのキューミス対策を聞く
昨日の記事でもご紹介しました、『あましんアルカイックホール・オクト』(兵庫県尼崎市)ではキューミスしやすいというウワサ。どうやら本当のことのようでした。本日は引き続き、鈴木清司プロに聞いた選手達のキューミス対策についてご紹介していきます。
鈴木プロに話を聞いたところ、ビリヤード場での試合よりもマイチョーク率が高くなるようだ
「やっぱり基本はマイチョークを持っていくということですよね。最近はどこのビリヤード場もきちんとチョークの手入れをしているし、僕は試合の時も基本的にお店にあるチョークを使っています。だけど、選手権の場合は別ですよね。僕もマイチョークを持っていきますし、周りもいつもよりマイチョークを持ってきている人が多いです。やっぱりその方が安心できますから」。
なるほど。普段はあまり気を使わなくてもよいとしても、いつもより乾燥しているこの会場では充分に気を付けている必要があると感じている選手が多いようです。なにより、マイチョークによってキューミスへの不安を払拭できるという、精神的な部分でも重要でしょう。
「あるいはマイチョークの保管の仕方なんですけど、ある選手は試合の時以外は泊まっているホテルの部屋のバスルームにチョークを置いてあるらしいんですよ。試合の前に取りに行って、終わったらまたバスルームに戻すという感じ」。
つまりは湿気の多い場所でしっとりと、ノリのいいチョークの状態を保つということですね! やはり乾燥でチョークがパサパサになると、しっかりと滑り止めの役割を果たせなくなってしまいます。
いつも以上にチョークの存在が大事になってくるのだ
選手の皆さんも、やはり「キューミスしやすい」という意識を持って対策されているとのことでした。観戦の際にはそんな細かな部分にまで及ぶ選手達の気遣いに注目するとより、観戦も面白くなるのではないでしょうか。あるいはいつか、あの場に立ちたいと志すならぜひご参考に。
前編はコチラ<【全日本特集】『選手権の会場はキューミスしやすい』?>
取材協力/ビリヤードオンリーワン(東京・平井)
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