埼玉県蓮田市立老人福祉センタービリヤード台設置20周年記念大会
高齢者の参加者が31名も集まる大会が蓮田市で開催された
10月20日(木)、埼玉県蓮田市にて、合計31名の高齢者が集まってビリヤード大会が開催された。場所は『蓮田市立老人福祉センター』。ここには施設の利用者なら誰でも利用できる2台のポケットビリヤードテーブルが設置されている。
公益社団法人日本ビリヤード協会(NBA)専務理事・西尾学氏。NBAから賞品としてキューが2本贈られた
このテーブルは平成8年に社団法人日本ビリヤード協会(現・公益社団法人日本ビリヤード協会)と当時の郵政省の寄贈によって設置されたもの。設置以来、テーブルの予約表がいっぱいになるほどの人気を老人福祉センターの利用者から集めている。この大会はビリヤードテーブル導入20周年記念として企画された。
蓮田市長の中野和信氏
大会には日本ビリヤード協会の専務理事である西尾学氏が来場して開会式で挨拶を行い、また蓮田市長の中野和信氏も訪れていた。さらに地元のケーブルテレビ局も取材・撮影に入り、当日の番組でその模様が紹介されるなど、地域で話題となるイベントであった。
アダムジャパンの関根沙織社長も来場した
大会には蓮田市消防署に勤務する救急救命士であり、スリークッションの関東トップアマとしても知られる久保寺隆氏が審判として大会に協力。久保寺氏はセンターを訪れて利用者への指導なども行っている。
長矢賢治プロがトリックショットを披露して会場を沸かせた
そして埼玉県狭山市のキューメーカー『アダムジャパン』の関根沙織社長と長矢賢治プロも来場。関根社長は「健康維持に役立て、末永くビリヤードを楽しんでください」と参加者達へ挨拶を行い、長矢プロは得意のトリックショットを披露して大会を盛り上げた。また、ビリヤードグローブやキーホルダー、キューなどが大会への賞品としてアダムジャパンから提供された。
センターのエントランスホールに2台も設置されている
大会はネオナインボールの1ゲーム先取のトーナメントで行われ、参加者達は仲間に声援を送りながら真剣勝負を楽しんでいた。ほとんどがこのセンターでビリヤードを始めた人ばかりだが、鋭いショットを披露して快音を会場に響かせていた。
参加者達は年齢を感じさせない鮮やかなショットを放っていた
このような老人福祉施設にビリヤードテーブルが設置されるのは稀なケースだが、センター内での人気を集め、プレイヤー数を増やしているようだ。中には「このセンターでビリヤードを始めて、今では他のビリヤード場でもよく遊んでいます」という参加者も。
このように自治体などの協力のもとにたくさんの高齢者に楽しまれ、利用者の健康増進や新たなコミュニケーションを生むものとしてビリヤードが役立つということは、この現場を見れば明らかだろう。今後も、様々な場でビリヤードがそういった役割を求められることが増えていくかもしれない。