第30回北陸オープン
10月15日〜16日(土・日)、石川県を舞台に『第30回北陸オープン』が開催される。11月17日に開幕する『第49回全日本選手権』に向けていよいよ最終コーナーに差し掛かったJPBAの2016年シーズンだが、今大会は、ランキング対象試合での1年間の獲得ポイントによって年間MVPを争うプロ達にとって重要な意味を持つ一戦でもある。
昨年大会は大井直幸と栗林美幸が制した
30年の節目を迎えた今年の決勝会場は『野々市スポーツセンター特設会場』(男子予選でも使用)で、競技種目は男女ともにナインボール。男子243名、女子62名の計305名が明日15日に石川県内の9ヶ所のビリヤード場で予選を戦い、翌16日、ここを勝ち上がったプレイヤー達が特設会場で覇を競うこととなっている。
現在JPBA男子ランキング1位の
土方隼斗、3位の
羅立文を始めとしたJPBAの精鋭達、そして北陸圏を中心に全国から集ったトップアマプレイヤーが揃う男子の部。一昨年、昨年と大会連覇を果たしているランキング2位の
大井直幸が『USオープン』参戦のため欠場するのは残念だが、今季6勝を挙げ、北陸オープン初制覇を目指す土方を中心としたハイレベルな戦いは見所の多いものとなるだろう。
土方隼斗は今年の全国オープン戦8戦中7戦で決勝進出
女子の部ではまず、現在のJPBAランキング1位の
河原千尋と、シーズン中盤以降、『ジャパンオープン』『東海レディースグランプリ』『九州レディースオープン』で勝利して、河原を追撃する
栗林美幸の戦いぶりに注目が集まる。9月末時点のポイントではまだまだ河原有利な状況だが、昨年の今大会チャンピオンでもある栗林が連覇を果たすことにでもなれば、この2人を中心としたMVP争いは俄然ヒートアップしていくだろう。
河原千尋は今年3勝目、さらに2009年大会以来の優勝を狙う
その他にも女子の部には、2013年に今大会を制している
呉芷婷、今年のジャパンオープンで栗林に敗れ準優勝だったものの、準々決勝では河原を圧倒した陳佳樺を含めた強力な台湾の若手プレイヤーが参戦。日本vs台湾というもう一つの構図の中で、彼女達の存在が優勝争いをよりスリリングなものにしていくに違いない。
昨年大会の男女ベスト4とベストアマ。陳佳樺(前列右から2人目)はこの時も3位タイに入賞している
すでに予選会場と組み合わせもJPBAオフィシャルサイト上で発表されており、30周年記念大会ということもあり、15日の予選、16日の『野々市スポーツセンター』特設会場での決勝ともに観戦料は無料となっているので、近郊にお住まいの方はぜひ、息詰まるナインボールバトルを間近でご覧頂きたい。もちろんWeb CUE'Sでも予選から決勝までの大会の模様をお伝えするとともに、男女決勝戦は後日、
CBNTで配信予定となっているので、こちらもお楽しみに。