北陸オープン30回記念大会
決勝会場となっている『野々市市スポーツセンター』
今年で30回目(女子は20回目)を迎える『北陸オープン』。昨年までは石川県白山市内のホテルを会場に用いてきたが、今年は『野々市市スポーツセンター』という広い体育館内にテーブル8台を設置して行われている。
男子は本大会2連覇中で、高橋邦彦と並ぶ大会最多優勝回数タイ記録(ともに5回)を持つ大井直幸が、『USオープン』参戦のため欠場。「鬼の居ぬ間に」ではないが、昨日に行われた厳しい予選を勝ち抜いた16名の猛者たち(一覧は以下に)が、本日、秋のビッグタイトル獲りに挑む。
女子予選が行われた『VIVA2』
そして興味深いのが、これだけのトップスターが揃いながらも、本大会で優勝経験を持つのは
竹中寛ただ1人(2012年)という点。
赤狩山幸男、
川端聡、
栗林達、
塙圭介、
土方隼斗という豪華な面々も、本大会の最高位は準優勝。いよいよ北陸タイトル奪取を掴み取る時が訪れた。
同じく女子予選会場となった『リボルバー野々市』
一方、女子の予選では台湾の若手旋風が吹き荒れた。3年前の本大会覇者である台湾の
呉芷婷こそ
光岡純子が下して姿を消したものの、若手4人が決勝日に残るという快挙を遂げている。対する日本勢は前出の光岡に加えて、2009年優勝の
河原千尋と一昨年優勝の
野内麻聖美、そして"アマの女王"佐原弘子。光岡も本大会では2006年に準優勝という足跡を残しており、ここで大きな栄冠を掴みたいところ。
男子予選会の一つとなった『エディ』
なお今回で20回目を迎える女子の部では、過去19回でもっとも多く北陸の表彰台に立ったのは
梶谷景美で9回。単独2位が三浦陽子(引退)の5回。そこに次ぐ4度入賞のグループは
河原千尋、
夕川景子、
曽根恭子、
高木まき子、大谷晃央(引退)。その後ろには
栗林美幸、野内麻聖美、
山内公子、
大井由希子の入賞3回というトリオが控えている。
予選を突破したランキング1位の河原千尋
そして男子は過去29回中、前述の通り高橋と大井で10度の制覇。次いで奥村健が3回、さらに
利川章雲と柯秉逸(台湾)が2回ずつと、5人で6割近く北陸を制圧してきた歴史がある。スーパースターが名を連ねる秋のビッグイベントは、繰り返しになるが今年で30回という節目を迎えた。
男女それぞれ歴代優勝者に名を刻むことができるのはただ1人だけだ。
決勝日進出者(五十音順)
赤狩山幸男、稲川雄一、東條紘典、川端聡、菊嶋淳史、栗林達、小原洋平、
杉本優太、竹中寛、田中雅明、塙圭介、早瀬優治、土方隼斗、藤本共史、松本寛人、山川英樹
河原千尋、佐原弘子(アマチュア)、野内麻聖美、光岡純子
Chen Chia-Hua、Fan Yu-Hsuan、Tsai Pei-Chun、Wang Wan-Ling(以上、台湾)
Akira TAKATA