CUE'S11月号でこぼれてしまったインタビューの一部を公開
最新号の『ビリヤード心理学』では和田敏幸プロにインタビュー
現在発売中の『隔月刊ビリヤードCUES11月号』の連載『ビリヤード心理学』ではJPBAの和田敏幸プロに「プロとアマの違い」をテーマにインタビューをしています。このインタビューの中の一部を紙幅の都合で本誌には載りきらなかった和田プロの「キューについて」も含めてお届けいたします。
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―プロとアマで、心構えや練習メニューなど変わったところありますか?
和田敏幸プロ(以下、和) 練習メニューは、他のプロの方と同様だと思いますがブレイクに比重を置いてます。これはアマチュアの時はウイングボールがほとんど入ってくれるナインボールの試合が多かったですが、プロになってテンボールの試合が多くなり、その分ブレイクの練習が多くなりました。これからはおそらく「ナインボール・オン・フット」のナインボールブレイクの練習が増えるのではないかと思います。
―「プロになったので」というより、「取り組む競技が変わってきたので」それに対応しているということですか?
和 そうですね、出る試合が変わったことへの対応です。また、アマチュアの時には『都道府県対抗』、『国体記念大会』、『名人戦』など、サララシャ(新ラシャ)の試合が多かったですが、プロになると予選などサララシャ以外の様々なコンディションでやらないといけないので、キュー(現在は『キース・アンディ』を使用)も、いろいろなコンディションに対応できるようなものを選択しています。
―昔よりもキューを効かせるような球が多くなったということですか?
和 それもありますし、昔よりもハードショットを撞くことも多くなったので、黒檀のバットでパワーのあるキューをキース・アンディさんで用意していただいて使用しています。
取材は『プログレス』(愛知県西尾市)にて/写真:山崎真司
―黒檀というのはやはり、パワーがある硬い素材ということですか?
和 はい、硬いバットにするために黒檀のものを用意してもらいました。それと、キース・アンディさんからノーラップのキューの方がバットが硬いという話があったので、ノーラップのキューにしてもらったんです。
―緑のグリップがキレイだなー、とは思ってましたが、見た目の美しさだけでなくそういった意味もあったんですね。そのキューを使用してみてどう感じていますか?
和 黒檀と特殊染色した木が使用されていてとても密度が高く、硬くパワーのあるキューに仕上がっているのでとても使いやすいです。
和田プロのプレーキュー/写真:山崎真司
―このグリップの色は和田プロのオーダーでしょうか?
和 特にオーダーしたという訳ではないですが、暗めの色が好きなので気に入っています。
―そういえば、和田プロはハギなどのないプレーンなキューを使っていたと思いますが、プレーンなものが好きなんですか?
和 シンプルなキューが好きですが、性能の方が優先です。ただ、とても派手なキューだと気がひけてしまうかもしれません(笑)。
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インタビュアーが心理学の側面からじっくりと「アマとプロの違い」を和田プロにお聞きしています。より詳しいインタビュー本編はCUES11月号をご覧ください! ご購入はCUE'S WEB SHOPや全国の書店、ビリヤード場などにて。
聞き手:山崎真司