10月8日〜9日にかけて北九州を舞台に開催された『第19回九州レディースオープン』。8日の予選に続き、9日には、昨年に引き続き会場となった『リバーウォーク北九州』内の特設会場でベスト8からスタートの決勝トーナメントが行われた。
会場となった『リバーウォーク北九州』イベント広場内の特設会場
まず、9月の『全日本女子プロツアー第3戦』のベスト8でも対戦し、この時は藤田が完勝した河原vs藤田の戦い、この日は河原6-3リーチから藤田がヒルヒルに追い付いたがイリーガルブレイク。しかし河原が4番にポジションミスし、ここから4-9キャノンを狙ったが入らず、隠れた4番をジャンプで決めた藤田が準決勝進出。その他ベスト8戦では、栗林、梶谷、夕川とトップランカーが着実に勝ち上がった。
続く準決勝は栗林vs梶谷、藤田vs夕川のカードとなり、接戦となった栗林vs梶谷は、6-5と先にリーチをかけた栗林が、イリーガルブレイクからヒルヒルに追い付かれるも、最終ラックでセーフティ戦からファウルを奪って残りをしっかりと取り切り2年連続の決勝進出。藤田vs夕川は終始リードした藤田が押し切って、『全日本女子プロツアー第3戦』以来の決勝進出を果たした。
藤田のマスワリスタートで始まった決勝戦だったが、すぐに栗林が2-1と逆転し、その後もリードを広げて6-2と早々にリーチ。ここから藤田も1点を返したが、最終となった第9ラックで、藤田がセーフティした1番を空クッションから叩き込んだ栗林がそのまま取り切って7-3。
MVP争いで河原を追う栗林。この後の2戦で逆転を狙う
「去年に引き続き、こんな素晴らしい特設会場で撞けることに感謝です。昨年は準優勝だったので、今年は忘れ物を取りに来ることができました」と、栗林は昨年の準優勝の雪辱を果たし見事な今季3勝目を挙げた。JPBA女子戦線、来週はクライマックス『全日本選手権』前の大一番『第30回北陸オープン』が開催される。いよいよ佳境を迎えるMVP争いを含め、女子プロ達の戦いがますます面白くなってきた。