第3回日本学生ナインボール選手権大会
会場は東京都渋谷区の『CUE』
10月9日(日)、東京・渋谷の『CUE』にて『第3回日本学生ナインボール選手権大会』が開催された。今回も小学生から大学生までのプレイヤーが関東を中心に各地から集結して、学生タイトルを争った。
魚見凛は昨年3位から1つ順位を上げて準優勝
今大会は小・中学生の部と高校・大学生の部の2部門で開催となる。小・中学生の部は4ゲーム先取の交互ブレイクでリーグ戦にて行われた。この中で上位は競った展開となり、勝敗で3名が並ぶ結果に。
奥田、海外戦の経験も
その中で得失点差で僅かに上をいった昨年チャンピオンの奥田玲生(神奈川県横浜市立西谷中学校)と同3位の魚見凛(千葉日本大学第一小学校)が優勝決定戦へと進んだ。リーグ戦で敗れていた魚見を相手に奥田はミスの少ないプレーを見せて先行していく。そして最後は4-2にて奥田が勝利し、見事に大会連覇を果たした。
左から3位・大神虎太郎(石川県加賀市立錦城中学校)、準優勝・魚見、優勝・奥田、4位・佐川晃弘(荒川区立諏訪台中学校)
高校・大学生の部は5ゲーム先取の交互ブレイクで予選がダブル・イリミネーション、ベスト8からシングル・イリミネーションにて行われた。見事に予選を抜けた選手達を見ると、前回大会で大学生選手達を破って優勝を果たした若林諒(東京都立田無工業高等学校)や、『全日本学校対抗ナインボール選手権大会』で優勝している鈴木謙吾(慶應義塾大学)、一昨年の『アマローテ』B級の部で準優勝を果たしている山下直生(京都大学)など、実績ある選手達が顔を揃える。
渡邊智彦、高いレベルのプレーを見せるて準優勝
ハイレベルなナインボールバトルが繰り広げられる中、決勝戦まで勝ち進んだのが先述の鈴木と渡邊智彦(明治大学)。試合は実績のある鈴木が会場を沸かせるスーパーショットを繰り出しつつ、先行を続けて見事に走り切った。
鈴木は初めて個人出場での学生全国タイトルを獲得した
鈴木はこれで、先述の学校対抗や3連覇を果たしている『関東学生ナインボール選手権』に続いての学生タイトル獲得。来年に台湾にて行われる学生を対象とした国際競技大会『ユニバーシアード』への出場にも意欲的で、来年に向けても期待のかかる選手だ。
左から3位タイ・汪偉哲(早稲田外語専門学校)、準優勝・渡邊、優勝・鈴木、3位タイ・山内朝喜(石川県立翠星高等学校)
会場は非常に若々しい雰囲気で、熱い試合が連続していく一方でテーブルを離れたら全国の学生同士の交流もある、若いプレイヤー達が互いに刺激を受け合う意義ある大会となった。しかしながら、参加者の数は決して多くはないのも現状だ。来年以降はこのような全国の学生プレイヤーが集う貴重な場により多くの選手が参加し、学生ビリヤード界がさらに活性化していくことを期待したい。
CUE'S Facebookページアルバム『第3回日本学生ナインボール選手権大会』