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2016.10.03 トーナメント

2016西GPは大井に始まり大井に終わる

西日本グランプリ第5戦

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大井直幸が最終戦を制して西日本グランプリ2勝目


10月2日の日曜日。京都市の『サンク』(予選は他複数店舗併用)において、『西日本グランプリ(西GP)第5戦』が開催された。場内では東GPでのアマチュア選手の活躍(2開催続けて準優勝者、優勝者が誕生した)がやはり話題に。「東はアマチュアのレベルが高いからだ」「プロのレベルが低いからだ」。そんな主張の論拠はさておき、西日本ではどうかというと、今年は第1戦で西GPとしては13年目で初のアマチュアファイナリストが誕生している。

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決勝会場となった『サンク』


さらに今回も村上泰辰、小森雅昭という大阪ローテーションクラブ(ORC)所属の実力派が揃って決勝ベスト16入りを果たし、村上は1日でアマ2人とプロ3人を倒して3位入賞。なおこれで今シーズンの全5戦で、アマチュア選手がベスト16に残ったのは延べ7人(人数は5人)。また女子プロも河原千尋夕川景子光岡純子藤井寛美土屋純子の5名が参戦。今回は予選通過者は出なかったものの、藤井はトップシードの竹中寛を下すなど"あと一歩"(ベスト32)まで残って力を示した。

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3位タイ・浅野正人


ベスト16からは1ゲーム減って7ゲーム先取となると同時に交互ブレイクに。「ナインボール・オン・フット」はまだ攻略途中の感があり、ブレイクが噛み合った選手がアドバンテージを得る展開となった。結果、準決勝には枠順に、前回優勝の北谷好宏を倒した大井直幸和田敏幸青山和弘という試合巧者を連破した浅野正人、前出のアマチュア・村上。そして昨日(大会当日)が31度目の誕生日だという吉岡正登というメンバーが出揃った。

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3位タイ・村上泰辰


ここで気力漲る様子の浅野は大井をぴったりマークして5-5まで並ぶ。だが大井が技アリのマスワリでリーチをかけると、次の浅野のブレイクはイリーガル。健闘はここで終わった。一方、村上はORCの後輩である吉岡を相手に先輩の貫録を見せゲームを主導して先行する。だが吉岡が自分のペースでゲームを引き寄せると、終盤は吉岡がプロのフィールドで闘う者の貫録を見せてゲームを掌握。なおアマチュアが表彰台に立ったのは前述の通り今年の第1戦以来。

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決勝は大井vs吉岡の戦いに


こうして大井と吉岡の決勝戦に。2人の対戦は今季2度あり大井が2勝。またファイナルでの顔合わせも'11年の北陸オープン、'12年の西GP第3戦以来で、こちらも過去大井が2勝。バンキングに勝ったのは吉岡で、両者揃ってマスワリスタートに。その後、大井が4-2とリードしたところで吉岡が狙った2番がカタカタで、回った手球が別の球を絶妙な加減で沈めるフロックが発生。これには大井も「オー! ハッピー・バースデー」と反応して客席を盛り上げ、吉岡もしっかりつないでマスワリを完成させた。

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準優勝・吉岡正登


だが少しシビアなコンディションを意識したのか、ゲームの後半、吉岡に少しシュートミスが続き、大井がこれを逃すことはなく、最終戦にして開幕戦に次ぐ今季GP2勝目を上げた。表彰式後にマイクを向けると「内容がねえ......」と少し顔をしかめた大井。だが「ミスはしているんだけど、強くはなってる。あとは海外から戻ってきて、ちょっと(気持ちが)ぬるくなってる。これでは外人選手に勝てないから気持ちを入れ直していかないと」とこの後に予定されている国内外のビッグトーナメントに向けて調整をしていくことをほのめかした。

今年も西GPは、終わってみれば大井。吉岡のバースデーフロックはどのような配置だったのか? 決勝戦の様子は、現在入会特典キャンペーン中のCBNTで配信予定なので、そんなオマケも含めてご期待いただきたい。

Akira TAKATA