27th KBC 3-Cushion Japan Cup Fukuoka
韓国ファイナルを制したキム・ジェグンが初優勝!
9月17日〜18日(土・日)に福岡・天神の商業施設『ソラリアプラザ』1階のイベントスペース"ゼファー"にスリークッション用のテーブル3台を設置した特設会場にて『第27回KBCスリークッションジャパンカップ』が開催された。
会場は福岡・天神『ソラリアプラザ』1階のイベントスペース"ゼファー"
今年もスペインのダニエル・サンチェスを筆頭に、昨年チャンピオンのチョ・ジェホ(韓国)など海外選手も参戦。もちろん、世界チャンピオンである梅田竜二や今年の全日本選手権者の島田暁夫、2016年のランキング1位を走る新井達雄などの国内トップ選手も揃ってエントリーし、豪華な特設会場の舞台でハイレベルな技の競演がなされた。
試合は28名による30点ゲームのシングル・イリミネーショントーナメントで、決勝戦のみ40点ゲームにて行われた。両日ともに午前10時よりスタートし、2日目はベスト8から決勝戦までというスケジュール。2日目はベスト8のみ2台進行として準決勝を同時進行にしないなど、じっくりとハイレベルな試合の数々を観ることができる形式になっていた。
2年連続でファイナル進出を果たしたチョ・ジェホ
トッププレイヤー達が争う中で決勝戦まで駒を進めたのはまず、韓国のキム・ジェグン。片岡紳、界敦康、肥田緒里恵と、JPBFのトッププレイヤーを下して勝ち進んでいく。肥田は今大会出場者の中で唯一の女子選手だったが、30-28(26キュー)とキムを最後まで追い詰めるプレーを見せていた。そして準決勝では今年の『東京オープン』にて初優勝を果たしている韓国のキム・ヒョンコンも破っての決勝戦進出だ。
日本人最高位は3位タイの田名部徳之
もう一方の山ではチョが力を見せる。シード枠でベスト16から登場すると、真野正光、宮下崇生、田名部徳之とやはり厳しいメンバーの中を勝ち上がっていった。田名部はベスト16でサンチェスを30-29(26キュー)という接戦の末に破るなどの奮闘を見せたものの、最後は昨年の決勝戦でも戦ったチョに30-15(25キュー)というスコアで敗れた。今大会の日本人最高位は田名部の3位タイとなる。
キムはチョを相手に最後まで走り切った
そして連覇を狙うチョと、初優勝を狙うキムという韓国選手同士の決勝戦は40-31(22キュー)にてキムが制して、大会初優勝を果たした。商業施設のイベントスペースに特設会場を設置しての福岡開催という初の試みとなったこのジャパンカップ。九州のビリヤードファン、そして一般の買い物客にまで世界レベルのプレーを存分に披露する素晴らしい大会となったのではないだろうか。
写真提供/JPBF