76th World Tournament of 14.1
ミカ・イモネンが優勝を果たした
先週よりアメリカ・ニューヨークの『スタンウェイビリヤード』にて14-1を種目に開催されていた『World Tournament of 14.1』が9月11日(日)に決勝戦を迎えた。そのカードはミカ・イモネン(フィンランド)vsアール・ストリックランド(アメリカ)。ベスト16以降は200点ゲームにて行われていたがこのファイナルのみ、300点ゲームのロングマッチだ。
準優勝のアール・ストリックランド
イモネンは2006年に3位、2009年と2010年に準優勝を果たしており、勝てば念願のタイトル獲得となる。一方のストリックランドも、勝てば久方ぶりのワールドタイトルとなるところだ。この一戦を300-270という大熱戦の末に、イモネンが勝利を収めている。
また、この大会に日本から唯一出場していたのが日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)所属の羅立文。羅は2010年以来2度目の同大会出場で、前回は9位タイに入る活躍を見せていた。羅と言えば、国内では『全日本14-1選手権』で3度の優勝を誇る14-1の名手で今年はナインボールを種目にした『アジア選手権』で優勝し、2年連続のアジアチャンピオンの座に就くなど、国内外で種目を問わず活躍するトッププロ。
羅立文は自己最高を更新する3位タイに
日本からも多くのファンが注目する今回の羅の参戦となっていた。6名×8組で行われるグループラウンドでは全勝で突破してベスト16入りを決めると、シングル・イリミネーションに突入する次戦も200-6でダニー・ハリマン(アメリカ)を下してその技術の高さを見せた。
そして自己最高記録を更新して臨んだベスト8でぶつかったのはドイツのトーステン・ホーマン。過去3度に渡ってこの大会を制している14-1の名手だ。もちろん、その他ナインボールにテンボール、エイトボールといった種目でも国際タイトルを手にする世界チャンピオンとして広く知られる存在。
羅はディフェンディングチャンピオンのホーマンも下した
羅にとってここが大きな山場と見られた一戦となったが、200-150で勝利を収めて準決勝進出となった。そして最後は200-114で今回の優勝者であるイモネンに敗れて、3位タイという結果となるが、6年振り2度目の参戦にしてこの結果はやはり、感嘆すべきもので日本の14-1チャンピオンとしての実力を世界に披露した大会となった。
羅立文の14-1が世界レベルであることが証明された大会となった(写真/羅立文)
今大会の上位選手をみるとホーマン、イモネン、ストリックランドにダレン・アプルトン(イギリス)、デニス・オルコロ(フィリピン)などワールドチャンピオン級の選手ばかり。やはり、ポケットビリヤードの種目全般に通じる選手が多く勝ち上がっている。
今回、世界3位タイとなった羅立文による14-1をテーマとしたインストラクションDVDが9月20日(火)に弊社より発売となる。世界で証明された羅立文の14-1メソッドを学ぶことができる今までになかったDVDだ。現在、CUE'S Web Shopやビリヤードショップ、書店などで予約受付中となっている。14-1を学び、ビリヤード上達を目指すために最適な一本となるだろう。