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過去のニュース(2016年)

2016.09.05 トーナメント

醍醐雅人が3つ目のアマ全国タイトル奪取!

第17回マスターズ

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千葉の醍醐雅人が大会初制覇


9月3日〜4日(土・日)の日程で『第17回マスターズ』が開催され、会場の『玉出ビリヤードACE』(大阪市)に全国から64名の精鋭が集い、練習の成果を競い合った。

この大会はアマチュアポケットにおける6つの全国大会のひとつで、前年度優勝者以外にも、日本アマチュアポケットビリヤード連盟(JAPA)が主催する他大会(『名人戦』『球聖戦』『全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会(アマローテ)』など)の優勝者がシードとして参加できることも近年の特徴。

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会場となった『玉出ビリヤードACE』


今年は昨年本大会で優勝してアマ6タイトルをコンプリートした喜島安広(埼玉)をはじめ、小川徳郎名人(神奈川)、大坪和史球聖(広島)、そして昨年のアマローテ覇者である醍醐雅人(千葉)と、まさにオールスターが勢揃い。また各県の代表選手もベテランから若手の猛者が揃い踏み。

種目は2011年より採用されているテンボール。勝者ブレイクで、予選(ダブル・イリミネーション)は6ゲーム先取、決勝シングル(16名)から7ゲーム先取となる。初日に敗れた選手も決勝日に顔を出すよう要項に記されていることから、観客席は交流会さながらのリラックスムードに。

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準優勝・小川徳郎


ベスト16で目を引いたのは、広島から佐能実智男、中野雅之、そして大坪の3名が入った点(枠順)。それに次いで、千葉、神奈川、愛知もそれぞれ2名を残して存在感を示した。さらにベスト8では、前出のシード選手全員が残り、枠順に喜島vs中野、小川vs長谷川俊介(神奈川)、冨高幸司(岡山)vs小西さみあ(東京)、大坪vs醍醐というカードとなった。

やはり注目は小西。女子選手でベスト8入りを果たしたのは大会史上初の快挙で、初日の初戦で敗者側に回ってから、全国クラスの男子選手を相手に5連勝を遂げてここまで上がってきている。しかし相手の冨高は豊富なキャリアの技巧派で、4年前の本大会では当時・名人だった和田敏幸を破ってベスト8入りした実績も持つ。小西の大躍進はここで終了となったが、高いショット力を披露して国内アマチュア女子のレベルの高さを示す場となった。

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大会ベスト4。左から3位タイ・中野、優勝・醍醐、準優勝・小川、3位タイ・冨高


そして準決勝は中野と小川、冨高と醍醐の組み合わせとなり、いずれも終盤を走り抜けた小川と醍醐が決勝進出を決めた。3-3のタイスコアで折り返したファイナルは、ここから流れを引き寄せた醍醐がコツコツとポイントを上げて、7-4のスコアで自身3つ目となるアマチュア全国タイトルを奪取した。

2年連続で決勝戦まで勝ち進んだ現名人のポテンシャルの高さもさることながら、「もう体力の限界でした」と言いつつ難敵を倒して頂点まで登りつめた醍醐もさすがの一言。与えられたチャンピオンブレザーに袖を通して、「この豪華なメンバーの中で勝てたことが嬉しいです。これからも一試合一試合をがんばっていきたいです」と笑顔でコメントを残した。

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3つめの全国タイトル奪取。醍醐を含めたトップアマのハイレベルな戦いはまだまだ続く


今年の国内アマチュアポケットのシーズンは、残すところ愛媛で開催される『国体記念大会』、そして名古屋で開かれる『アマローテ』の2戦。タイトルコレクターたちがひしめいていて、一段とエキサイトしてゆくに違いない。

※ファイナルの映像はCBNTで配信予定ですのでどうぞお楽しみに!

Akira TAKATA