カタール・ドーハを舞台に、世界のトッププレイヤーが『ナインボール世界一』の座をかけて競った『男子世界ナインボール選手権』。大会最終日の8月4日に準決勝2試合に続き決勝戦が行われ、アルビン・オーシャン(オーストリア)がシェーン・バン・ボーニング(アメリカ)を13-6で下して優勝を果たした。
準決勝・オーシャンvsアレックス・パグラヤンは11-4
現地時間11時(日本時間17時)から始まった11ゲーム先取の準決勝は、オーシャンvsアレックス・パグラヤン(カナダ)、バン・ボーニングvs鄭喻軒(台湾)の対戦となり、オーシャンが11-4、バン・ボーニングが11-9で勝利して決勝に進出。
'14年大会でオランダのニールス・フェイエンに決勝で敗れたオーシャンと、'15年大会決勝で台湾の柯秉逸に屈したバン・ボーニング。ともに勝てば初の世界タイトル獲得となる2人の決勝は現地時間15時(日本時間21時)にスタートした。
バン・ボーニングにとっては序盤のミスが悔やまれる展開となった
オーシャンのマスワリでスタートした試合は、1-1から幾つかのミスを犯して調子の上がらないバン・ボーニングに対し、攻撃的かつ安定したプレーで流れを掴んだオーシャンが一気に7-1とリードを取る。その後バン・ボーニングも反撃を試みたが、自らのブレイクターンでしっかりとポイント重ねたオーシャンとの差を詰め切れず、最終となった第19ゲームをマスワリで締めくくったオーシャンが、今年のナインボール世界王者の座に就いた。
オーシャンはこの戴冠で、名実ともにヨーロッパを代表するプレイヤーとなった
なお、今大会にはステージ1(予選)を含めJPBAから10名のプレイヤーが出場し、本戦に8名が進出。ベスト64からの決勝トーナメントには、'11年の世界ナインボール王者・
Photo Courtesy of Qatar Billiards & Snooker Federation/Bo Bader