2016 World 9-Ball Championship
左から土方隼斗、栗林達
カタール・ドーハにて開催されている『男子ナインボール世界選手権』。25日(月)からスタートしたステージ1は合計12の通過枠のうち、5枠を日本人選手が占めることになった。これで合計8名のJPBA選手が本戦にあたるステージ2に出場することになる。
ステージ1では32名によるシングル・イリミネーショントーナメントで最後まで勝ち上がるとステージ2出場枠が与えられる。1stチャンスから3rdチャンスまでがあり、同時に4つのトーナメントが進行。各選手は1度のチャンスごとに1つのトーナメントを戦う。
今回、ステージ1から参戦したのが赤狩山幸男、土方隼斗、栗林達、青木亮二、白岩篤、竹中寛、吉岡正登の7名。まず1stチャンスで通過を決めたのが今年の『ジャパンオープン』ファイナリストの2人、土方と栗林。土方は決定戦手前で2014年の全日本選手権者であるレイモンド・ファロン(フィリピン)を破っての通過決定だった。栗林も勝てるところで取りこぼしなくしっかり勝ち切る強さを見せた。
左から青木亮二、赤狩山幸男、竹中寛
2ndチャンスで日本勢の通過はなかったが、3rdチャンスは日本の強さを見せ付ける結果になった。赤狩山、竹中、青木が一挙に通過を決めたのだ。白岩は2ndチャンスで通過者決定戦まで進出するものの、惜しくもそこで敗れてしまった。吉岡は3rdチャンスでの3回戦進出が最高成績だった。
【ステージ1通過者12名】
ジェフリー・イグナシオ(フィリピン)
土方隼斗
栗林達
ジェフリー・デルーナ(フィリピン)
呉坤霖(台湾)
ラミル・ガレゴ(フィリピン)
BRUNO MURATORE(イタリア)
ロベルト・ゴメス(フィリピン)
竹中寛
赤狩山幸男
青木亮二
ROGELIO JR BELLECA SOTERO(サウジアラビア-フィリピン)
そして明日からはステージ2が始まる。大井直幸、羅立文、川端聡の3名がシードでここから登場だ。ステージ2、まずは合計128名のダブル・イリミネーショントーナメントで64名まで絞り込む。試合は9ゲーム先取で行われる。
再抽選が行われた後のベスト64からはシングル・イリミネーションとなり、11ゲーム先取となる。そして、決勝戦のみ13ゲーム先取だ。大会を通じて交互ブレイク、スリーポイントルール、ナインボールオンフットを採用となっている。
左から羅立文、大井直幸、川端聡
昨年は赤狩山の17位タイが日本人最高位だが今年は合計8名と多数のJPBA選手が出場するだけに期待も高まるところ。もちろんここからは世界トップの強豪達と争うこととなり、優勝までの道のりも非常に険しいものであることは確かだ。しかし、今回のステージ1での日本人選手の活躍、ジャパンオープンで20年ぶりに4強をJPBAが独占した状況を見るに、日本のレベルが上がっていることもまた間違いない。ステージ2は明日より始まり、決勝戦を迎えるのは8月4日(木)。史上4人目の日本人ナインボール世界チャンピオン誕生はなるのか。