土方隼斗、2013年以来のジャパンオープン2勝目へあと1勝
『第29回ジャパンオープン』の男女準決勝は時間を追う毎に数を増したビリヤードファンが注目する中、15時01分に一斉ブレイクでスタート。その約1時間後、土方隼斗が最初の決勝進出者となる。大井直幸に2度の3連発を含むマスワリ6発を浴びせての完勝劇であった。土方は今年のオープン戦の全てで決勝に進出するというハイアベレージを継続中だ。
次にファイナルへの切符を手にしたのは、昨年の今大会準優勝者の栗林達。羅とのゲームは序盤は競り合いながら進み、中盤でこのゲーム初めてのマスワリもからめながら6-3とリードを奪うと、7-4からのマスワリでリーチ。羅もここから粘りを見せて2点を返したが、最終となった第15ゲームもしっかりとテーブルをクリアして、昨年に続いて2年連続の決勝進出を果たした。
栗林美幸、2008年以来のジャパンオープン制覇なるか
一方の女子、JPBAトップ勢の戦いとなった栗林美幸vs夕川景子の試合は、序盤からどちらも走り切れない展開のまま中盤へ。4-4で迎えた第9ゲームで夕川がブレイク4個インからマスワリへの流れの中で⑤をミス。ここを抑えた栗林が終盤の安定感で夕川を上回って8-5でフィニッシュ。優勝を果たした2008年以来の決勝進出を決めた。
初の決勝進出、そして今大会初優勝を狙う木村真紀が陳佳樺と対戦は、序盤から中盤にかけて自らのミスで2-5とリードを奪われた木村が粘り強く戦って一次は5-5に追い付いたが、終盤の勝負所で再びミスの出た木村に対して、最後まで攻めの姿勢を貫いた陳がファイナルへの切符を手にした。