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過去のニュース(2016年)

2016.07.04 トーナメント

平口結貴、初優勝で鮮烈デビュー! 男子はイグナシオ!!

関東オープン&関東レディースオープン

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イグナシオ&平口結貴が初優勝!


7月3日(日)に『バグース六本木店』にて行われた『第32回関東オープン』と『第24回関東レディースオープン』はともに若い力が結果を出した。男子はフィリピンの23歳、ジェフリー・イグナシオが、女子は18歳の平口結貴がそれぞれ大会初優勝を飾る結果となった。

男子の部の決勝日に残った面々を見ると、昨年のファイナリストであるアントニオ・リニング(フィリピン)と井上浩平を始め、実績あるプレイヤーが顔を揃えていた。その中でファイナルまで駒を進めたのが、まず先述のイグナシオ。

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イグナシオはフィリピン若手のエース候補だ


イグナシオは一昨年の『チャイナオープン』で準優勝、日本では2013年、2014年に『全日本選手権大会』にてベスト8に入っている。優勝こそないものの、次世代フィリピンのエースと目される存在だ。ベスト16で虻川修に先にリーチをかけられてからの逆転勝ちでスタートすると、リニングを下した塙圭介、同じフィリピンのPJ・オルテガにも勝利し、日本のトーナメントでの初ファイナルに進む。

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今年全てのオープン戦でファイナル進出を果たしている土方隼斗


もう一方の山からは絶好調男、土方隼斗が勝ち上がった。土方はまずベスト16で今大会より四国支部から関東支部へと移籍したばかりの青木亮二を8-1で下すと、さらに栗林達羅立文と連破し、今年8度目のファイナルの舞台へ。

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テンポ良く、流れるような取り切りの数々を見せての見事な勝利だった


フィリピン若手と日本のエースの対決となったファイナル。2週間後の『ジャパンオープン』の前哨戦といった様相だが、試合はイグナシオが一気に先行していく。そのまま5発のマスワリを絡めて8-1で逃げ切り、日本における初優勝を果たした。

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左から、3位タイ・オルテガ、優勝・イグナシオ、準優勝・土方、3位タイ・羅


一方女子の部では、予選日に大きな波乱が起こった。河原千尋梶谷景美栗林美幸などが敗れ、ベスト8から始まる決勝日のメンツの中に、昨年の日本ランキングトップ8のメンバーが夕川景子1人という状況になったのだ。夕川以外は全員、優勝経験なし。それだけでドラマが起こりそうなシチュエーションだが、そこからファンをさらに惹き付ける展開へと大会は進行していく。

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プロデビュー戦にして先輩プロ達を相手にその実力を示した平口結貴


快進撃を見せたのが、平口結貴。今戦が平口のプロ転向後のトーナメント第1戦だ。にもかかわらず、予選で梶谷や木村真紀、ベスト8以降に後藤田佳奈藤井寛美と経験で上回る先輩プロを次々となぎ倒し、ファイナルまで駒を進める。プロ転向後の第1戦での決勝戦進出は2014年の佐藤千晶(『関西レディースオープン』にて)以来だ。

今年はプロ転向前に関西レディースオープンで5位タイ、『大阪クイーンズオープン』で9位タイの成績を残し、平口がプロの中でも戦える実力があることは既に示されていたが、これほどまでと予想していたファンがどれほどいただろうか。

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今年の『女子プロツアー第2戦』以来、プロキャリア2度目のファイナル進出を果たした藤田知枝


もう1人のファイナリストは藤田知枝。ベスト8で土師理恵子、準決勝で本命と目されていた夕川を破って今年2度目のファイナル進出だ。藤田にとっても初優勝がかかる一戦となる。この両者の決勝戦に会場の注目が集まっていく。

試合はまず、藤田が先行して3-0となるものの、平口がすぐに返していき4連取で逆転。会場が沸いたのが藤田が1点を返して並んだ直後の第9ゲームだ。ポジションミスからの2番・9番のジャンプコンビを鮮やかに決めて再びリードを取り、6-4リーチまでにたどり着いた。しかしながらその勢いそのままに勝ち切ることができるほど、先輩プロは甘くない。平口のセーフティからの4番・9番キャノンなども絡めて試合はヒルヒルへ。

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衝撃の18歳、日本中のビリヤードファンを驚かせるデビュー戦となった


最終ゲーム、藤田のブレイクから始まったが巡ってきたチャンスをモノにした平口が全ての観客が注視する中でゲームボールを沈め、会場中が大きな拍手に包まれた。

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左から3位タイ・夕川、優勝・平口、準優勝・藤田、3位タイ・藤井


鮮烈なデビュー戦となった今戦だが恐らく、これはまだまだ彼女にとっては序章に過ぎないだろう。ジャパンオープンを目前に控えて実力を存分に示したニューヒロインに、ビリヤードファンの期待はさらに高まっている。

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