第66回全関東スリークッション選手権大会
新井達雄、6年振りの全関東選手権者に
6月26日(日)に行われた伝統ある『全関東スリークッション選手権大会』の第66回大会の決勝日が開催され、新井達雄が6年振り、そして通算5度目の全関東制覇を果たした。
この日は24名による30点ゲームでのシングル・イリミネーションにて行われた。新井やディフェンシングチャンピオンの梅田竜二、そして界敦康、萩原孝昌の4名は昨年の上位者シードでベスト16から登場するというフォーマット。他の選手は事前の予選を突破して、出場権を得ている。
『東京オープン』に続いて今年2度目の3位タイとなった田中潤
今大会の序盤から中盤は波乱含みの展開となる。ベスト24では森陽一郎、鈴木剛という優勝経験者が姿を消し、さらにシード選手4名のうち3名はベスト16で破れることに。そして残ったベスト8の面々は枠順で高橋朋隆、樋渡順也、甲斐譲二、小林英明、新井達雄、熊澤崇、室谷佳秀、田中潤となった。
高橋朋隆、ファイナル進出まであと一歩及ばず
8名中5名が初優勝を狙うという状況だ。これは実績あるベテランやトップランカー達が常に結果を残してきた近年のトーナメントの中では非常に珍しい展開で、準決勝に至ると高橋vs小林、新井vs田中という2カードになる。
今年2度目のファイナル進出となった小林英明
高橋は梅田を、田中は界を破り、ともに勢いは十分かと思われたが最後は小林、新井が大きな壁となり、ファイナル進出は次回大会以降に持ち越しとなった。
決勝戦は小林の初球からスタート
そして、決勝戦は実績ある2名のトッププロの対決。序盤から新井が大きな当たりを出して先行していく。5イニング目を終えて小林9点、新井20点。準決勝では13点ランを出して鮮やかな逆転勝利を収めていた小林だったが、ファイナルは新井が最後までリードを保ち切り、13キュー・30-17にて優勝を果たした。
後列左から5位タイ・樋渡順也、熊澤崇、室谷佳秀、甲斐譲二。前列左から3位タイ・田中潤、準優勝・小林英明、優勝・新井達雄、3位タイ・高橋朋隆
最後は大本命が優勝カップを手にすることにはなったが、今大会の若手・中堅の奮起には目を見張るものがあった。来月には『第12回プロスリークッション・Billiards Cafe GLANZ戦』、8月に『第10回ヤマニカップ』、9月に『第27回ジャパンカップ』とトーナメントは続いて行く。その中で今年は新たな風が巻き起こるのでは、と予感させる全関東選手権となった。
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