第15回全日本スヌーカー選手権大会(竹田杯)最終日
前列左から須藤圭一、神箸渓心、桑田哲也、水下広之、後列左から松村浩史、神箸久貴、栗本高雄、長谷修次
19日(日)、『第15回全日本スヌーカー選手権』(竹田杯)の決勝ラウンド2日目が開催された。この日は15-16シーズンの全日本選手権者を決めるため、前日に東京近郊の各会場で行われたリーグ戦で首位となった通過者8名がシングルトーナメントを戦う。メンバーは桑田哲也(前回大会優勝)、水下広之(JPBA)、神箸渓心、長谷修次、松村浩史、神箸久貴(JPBA)、須藤圭一、栗本高雄。
水下との同世代対決を桑田が制す
ベストオブ5(3フレーム先取)で争われたベスト8では桑田と水下が激突。桑田がフレームカウントをリードしては水下が追い付く(61-16、54-67、50-31、52-63)という形でディサイディング・フレーム(ポケットで言うヒルヒル)へもつれ込む。すると勝敗を決す大事な局面で、桑田が着実にスコアを伸ばし、58-6で決着(3-2)した。
大会ハイエストブレイクは神箸渓心の84点
同じベスト8では、神箸渓心が栗本を相手に躍動。1stフレームこそ奪われた(17-57)ものの、そこから逆襲に転じると、3フレーム連続奪取(68-38、84-1、68-37)で勝負あり(3-1)。3rd・4thフレームではそれぞれ84点と47点のブレイクを叩き出し、歴戦の強者を相手に堂々と勝ち名乗りを上げた。この84点は大会ハイエストブレイク(神箸渓心の公式戦ハイエストともなった)だ。
ポケットプロの活躍が目立った大会だったが、最上位は神箸久貴の3位タイ
準決勝はベストオブ7(4フレーム先取)。プライベートでの親交も深い桑田と神箸渓心という、日本スヌーカー界の注目の2人の対戦が実現する。まずは桑田が47点のブレイクなどで先に2フレームを先取(63-17、44-34)するも、神箸渓心が自身の成長ぶりを見せつけんばかりの逆襲で2フレームを奪い返す(37-61、49-52)。しかし、続くフレームを桑田がものにして再度リード(57-44)すると、第6フレームでは絶妙なセーフティを決め、それを皮切りにスコア差を広げていき(79-16)、4-2で神箸渓心を下した。
長谷はJO・3位タイ、全日本準優勝。ビッグタイトルも射程圏に!!
もう一方では、神箸久貴が息子・渓心との親子ファイナルを目指して準決勝に臨み、対する長谷は自身初の全日本ファイナルへ向けた戦いとなったが、これを4-2(28-61、68-25、65-17、62-53、19-48、67-39)で長谷が勝利。神箸親子対決の全日本ファイナルは翌年以降に持ち越しとなった。神箸家は揃って3位タイに。
桑田、苦しみ抜いての連覇達成!!
そして連覇を目指す桑田と初戴冠を狙う長谷のファイナルは、開始が20時からと遅くなった関係で、本来ベストオブ7または9での予定をベストオブ5に短縮しての決戦となった。1stフレームは今大会、初日からポットの精度が本調子といかない桑田を尻目に、長谷がスコアを伸ばし60-33で先制。
左から神箸渓心、長谷、桑田、神箸久貴