WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2016年) > 桑田哲也が苦しみながらも連覇達成!!

過去のニュース(2016年)

2016.06.20 トーナメント

桑田哲也が苦しみながらも連覇達成!!

第15回全日本スヌーカー選手権大会(竹田杯)最終日

16ajs_d2_last.jpg

前列左から須藤圭一、神箸渓心、桑田哲也、水下広之、後列左から松村浩史、神箸久貴、栗本高雄、長谷修次


19日(日)、『第15回全日本スヌーカー選手権』(竹田杯)の決勝ラウンド2日目が開催された。この日は15-16シーズンの全日本選手権者を決めるため、前日に東京近郊の各会場で行われたリーグ戦で首位となった通過者8名がシングルトーナメントを戦う。メンバーは桑田哲也(前回大会優勝)、水下広之(JPBA)、神箸渓心、長谷修次、松村浩史、神箸久貴(JPBA)、須藤圭一、栗本高雄。

16ajs_d2_kvm.jpg

水下との同世代対決を桑田が制す


ベストオブ5(3フレーム先取)で争われたベスト8では桑田と水下が激突。桑田がフレームカウントをリードしては水下が追い付く(61-16、54-67、50-31、52-63)という形でディサイディング・フレーム(ポケットで言うヒルヒル)へもつれ込む。すると勝敗を決す大事な局面で、桑田が着実にスコアを伸ばし、58-6で決着(3-2)した。

16ajs_d2_keis.jpg

大会ハイエストブレイクは神箸渓心の84点


同じベスト8では、神箸渓心が栗本を相手に躍動。1stフレームこそ奪われた(17-57)ものの、そこから逆襲に転じると、3フレーム連続奪取(68-38、84-1、68-37)で勝負あり(3-1)。3rd・4thフレームではそれぞれ84点と47点のブレイクを叩き出し、歴戦の強者を相手に堂々と勝ち名乗りを上げた。この84点は大会ハイエストブレイク(神箸渓心の公式戦ハイエストともなった)だ。

16ajs_d2_hisa.jpg

ポケットプロの活躍が目立った大会だったが、最上位は神箸久貴の3位タイ


準決勝はベストオブ7(4フレーム先取)。プライベートでの親交も深い桑田と神箸渓心という、日本スヌーカー界の注目の2人の対戦が実現する。まずは桑田が47点のブレイクなどで先に2フレームを先取(63-17、44-34)するも、神箸渓心が自身の成長ぶりを見せつけんばかりの逆襲で2フレームを奪い返す(37-61、49-52)。しかし、続くフレームを桑田がものにして再度リード(57-44)すると、第6フレームでは絶妙なセーフティを決め、それを皮切りにスコア差を広げていき(79-16)、4-2で神箸渓心を下した。

16ajs_d2_hase.jpg

長谷はJO・3位タイ、全日本準優勝。ビッグタイトルも射程圏に!!


もう一方では、神箸久貴が息子・渓心との親子ファイナルを目指して準決勝に臨み、対する長谷は自身初の全日本ファイナルへ向けた戦いとなったが、これを4-2(28-61、68-25、65-17、62-53、19-48、67-39)で長谷が勝利。神箸親子対決の全日本ファイナルは翌年以降に持ち越しとなった。神箸家は揃って3位タイに。

16ajs_d2_kuwa.jpg

桑田、苦しみ抜いての連覇達成!!


そして連覇を目指す桑田と初戴冠を狙う長谷のファイナルは、開始が20時からと遅くなった関係で、本来ベストオブ7または9での予定をベストオブ5に短縮しての決戦となった。1stフレームは今大会、初日からポットの精度が本調子といかない桑田を尻目に、長谷がスコアを伸ばし60-33で先制。

16ajs_d2_top4.jpg

左から神箸渓心、長谷、桑田、神箸久貴


しかし、2ndフレームは桑田が接戦を制して1-1とする(51-42)と、3rdフレームでは46点、31点の固め取りでフレーム連取。このまま桑田が突っ切るかと思われたが、長谷も意地をみせて次のゲームを64-41と奪い返し、全日本選手権者の行方はディサイダーに。

すると大会最終フレーム、序盤のセーフティ・エクスチェンジから好機を見出した桑田が自身今大会中最大のブレイクを炸裂させた。33-12でリードした状態から赤→青→赤→黒→......と、交互にポットを繰り返していき、カラーボールまで一挙にクリアランス達成。昨年の全日本のパフォーマンスと比べると、明らかに波に乗り切れていなかった印象だったが、最後の最後に75点のブレイクを繰り出し、連覇の偉業に花を添えた。

16ajsaori1_jose.jpg