第23回全日本女子スリークッション選手権大会
今回の優勝で世界選手権代表に決定
6月11日〜12日(土・日)の2日間に渡り、東京・新大久保の『ビリヤード小林』を舞台に女子3Cナンバーワンプレイヤーを決める『第23回全日本スリークッション選手権大会』が開催された。
会場となった『ビリヤード小林』
今大会に出場したのは前年優勝シードの
肥田緒里恵を始めとしたJPBF所属の女子プロ5名とアマチュアプレイヤー5名の計10名。試合形式は25点ゲーム、10名総当たりのリーグ戦で、各選手が2日間で9試合を行うタフなものだ。
大会出場選手。前列左から深尾典子(MARS)、東内那津未(JPBF)、西本優子(JPBF)、肥田緒里恵(JPBF)、林奈美子(JPBF)。後列左から坂田夕紀(ニュー文化)、小林諒子(Kobby's)、佐野清子(三角)、石井舞(ルパン)、界文子(JPBF)
写真提供:Carom Seminor
まず5試合を消化した大会初日に好スタートを切ったのは、連覇を狙う肥田と昨年準優勝の林奈美子の2人。肥田は緒戦の坂田夕紀とのゲームを25-22でものにすると、小林諒子、石井舞、佐野清子と続いたアマプレイヤーとの対戦にも勝って4勝。最終回転では、肥田と同じくここまで4勝負けなしだった界文子を18キュー、25-17で下して全勝で初日を終えた。
5位・界文子
全日本初優勝を狙う林も、小林、佐野、深尾典子に勝って3連勝スタートを切ると、その後も、今大会2度の優勝経験を持ち、2014年の『第5回世界女子スリークッション選手権大会』銀メダルの西本優子、坂田に勝利して全勝ターンとなった。
4位・東内那津未
残り4試合で雌雄を決する最終日、肥田と林はともに前日同様に素晴らしいプレーを見せ、肥田は深尾、東内那津未、西本に勝利して8勝0敗。林も石井、界、東内に勝って全勝を守り、最終回転での直接対決によって優勝が決まることとなった。
3位・西本優子
昨年の決勝戦の再現となったこの試合で最高のパフォーマンスを見せたのが肥田。25点ゲームをハイラン8点、11キュー、25-9で一気に走り切って勝利。体力的にもきついフォーマットの最終戦でベストゲームを繰り出す出す圧巻のプレーで、見事に2年連続15度目の全日本制覇を達成した。
準優勝・林奈美子
また、今大会は9月に韓国・九里で開催される『第6回世界女子スリークッション選手権大会』の日本代表選考会も兼ねており、まずは肥田が、1枠が確定している日本代表となり、自身4度目の世界女子スリークッション女王の座を目指すこととなった。
写真提供:Carom Seminor