東日本グランプリ第4戦@キャノンボール大森
決勝会場の『キャノンボール大森』(東京都大田区)
6月12日(日)、『東日本グランプリ 2016 VSPHOENIX S4 TOUR』第4戦本戦(ベスト16からスタート)が『キャノンボール大森』(東京都大田区)で行われ、決勝で高野智央を8-2で下した早瀬優治が、昨年の第7戦以来となる優勝を果たした。
プロ公式戦で今季8戦中既に5勝、ファイナルを撞くこと7回、そしてグランプリシリーズ2勝と勢いに乗る、注目の土方隼斗はトーナメント抽選で羅立文の隣を引き当てる。両者は第2戦でも決勝日緒戦で相見えていたが、今回は9-2で羅に軍配が上がった。
第4戦優勝・早瀬優治
優勝のための最大の難所を幸先良く乗り越えた羅だったが、田中海輝を下して(8-2。ベスト8以降は8ゲーム先取だった)迎えた準決勝で高野に行く手を阻まれる。高野は羅に2点のリードを付けられては追い付き、再び2点離されては追い付き、ヒルヒルの末に逆転(8-7)でファイナルへ駒を進めた。
準優勝・高野智央
早瀬は内垣建一との緒戦を9-5で勝ち上がると、ベスト8・準決勝とも安定した試合運びで高橋邦彦、浦岡隆志を8-3、8-4で破ってファイナルへ。一撞き一撞きの間に見せるステップを踏むような、早瀬独特のリズミカルで軽快な動きを、ギャラリーは何度となく眺めることに。「よく言われるんですけど、調子がいい時はそうなっているみたいですね」(早瀬)。
3位タイ・浦岡隆志
決勝は、序盤こそ互いに点を分け合う形となったが、準決勝の激戦による消耗からか、高野のプレーは徐々に精細さを欠き始める。特に痛手となったのが後半戦に犯したジャンプでのファウルと取り切り目前での9番のシュートミス。すると、そうしたチャンスをしっかりものにした早瀬はリードを広げていき、ゴールまで走り抜けた。
3位タイ・羅立文
「予選日(11日)は自分でも驚くぐらい、キューが出なくて苦しんだ」というが、「決勝日には試合前の練習の段階でそんな様子もなく、1日を通して波のない安定したプレーができた」と優勝を振り返る。
それでも「やっぱり難球もしっかり決められないと......。『簡単な球だけ』はもういいです。今、大井(直幸)プロや土方プロ(ともに早瀬と同じJPBA40期生。決勝の相手・高野も同様)はもの凄いじゃないですか。彼らなら決めそうな球を僕は外してしまったので、追い付くにはまだまだですね」と、更なるアップグレードへ野心を覗かせた。
神奈川同士、40期同士のファイナルだった
そして早くも、東日本グランプリは残すところ3戦のみ。このところ毎月開催となっていた本シリーズの次節は、2カ月半ほど空いた8月27日(土)・28(日)、決勝会場は『ミスタースポーツマン中延』(東京都品川区)だ。遂に、シリーズは終盤へと向かっていく。
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