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過去のニュース(2016年)

2016.05.30 トーナメント

埼玉が悲願の初優勝!

第52回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会

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初優勝の埼玉Aチーム。写真左から喜島安広、寺田健次、高橋政章、建川雄司、青柳高士


和歌山で開催されていた『第52回全日本都道府県対応ポケットビリヤード選手権大会』は総数1340に及ぶ試合を滞りなく終えて、昨日の夕方5時過ぎに閉会式を終えて大会に幕を下ろした。試合は2日目に入ると、各グループリーグの首位争いが激化。さらに準決勝、決勝も僅差で競り合う展開のゲームが続き、今年も会場内のムードは上昇の一途でクライマックスで終了となった。

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会場の『ビッグホエール』ではこの日も多くのドラマが生まれた


昨日の記事で初日終了時点における、各ブロックの首位争いの様子をかいつまんで記したが、2日目の全リーグを終えた時点では、以下の通りの状況となった。

Aブロック:回転ごとの上下の振れが大きかった山口だったが、3度の全勝(5勝0敗)に対して、全敗がなかったことが勝数に寄与して、静岡Bを僅差で振り切った。

Bブロック:全体に星を分け合ったこのブロックの中で埼玉Aの38勝はお見事。前日並んでいた和歌山と星2つの差で埼玉チーム悲願のグループ通過を果たした。

Cブロック:オールスターさながらの神奈川Aの独走と思いきや、沖縄がペースを上げて後ろにつけると、最後は直接対決を沖縄が4勝1敗で決めてハイペースレースを制した。

Dブロック:混戦の中2日目にアジャストしたのは静岡Aチームで、福岡も健闘したが3勝差をあけて通過を決めた。静岡はBチーム(Aブロック)もあと2勝で通過という戦績で、層の厚さを存分に示した。

そして通過を果たした4チームのキャプテンが抽選を引いた結果、準決勝のカードは山口vs沖縄、埼玉Avs静岡Aと東西に分かれた格好に。どちらの試合も互いに一歩も譲らぬ好ゲームを披露し、結果、埼玉と山口がともに3-2で勝利を収めて、揃って初優勝を懸けたファイナルへと進んだ。

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3位タイ・沖縄チーム


先に行われた3位決定戦が、沖縄がやや優勢で後半に入ったところで、決勝戦がスタートした。最初にゲームを終えたのは大将戦だった。青柳高士(埼玉)がブレイクでスクラッチを喫すると、椿が15球を取り切って早々に決着をつけた。だが、その後に進行している4台のテーブルでは、全台を埼玉の選手が撞いている状況も見られ、まだまだ戦況は互角といったところ。

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決勝戦は出場選手全員が見守る中で行われた


この時点で沖縄が3勝2敗で3位を決めていた。ここから山口が1つ(小川敬之)、埼玉が2つ(喜島安広、寺田健次)勝ちを上げて、試合は勝負どころを迎えていた4番手対決に委ねられることに。既にテーブルのまわりは人垣が出来上がり、カメラもテーブルに近づけない状況だ。ここで埼玉の建川雄司が、土壇場で得たチャンスをしっかり決めて、埼玉チームが大会初優勝を飾った。

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3位タイ・静岡Aチーム


鳴り止まない拍手を浴びながら、埼玉チームのメンバーは団子になって喜びを分かち合った。そして表彰式では上位4チームとジャンプアップ賞と栃木チーム、そして最優秀選手として桐川誉司(徳島・10勝1敗)が、ハイラン賞には大坪和史(広島)が選ばれ表彰された。なお大坪はAハイラン(マスワリ)とBハイラン(ウラマス)を含む計7度のハイラン(100点以上のラン)が出ていたことを紹介されて、場内にどよめきが起こっていた。

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準優勝・山口チーム


またチャリティのまごころ募金はテレビ和歌山へ、そして熊本地震への慰問資金用の募金は熊本、福岡の両代表へ、また参加した女子選手全員にも記念品が手渡された。そして中野敏雄JAPA理事長の「来年はどこのチームが優勝するのか今から楽しみにしています」という言葉で今大会は締められた。そして清々しく晴れやかな散会へ。この後味の爽やかさは、撞球甲子園だけのものかもしれない。

※優勝した埼玉チームと、今秋に国体記念大会の開催を控えた愛媛県チーム2つにスポットを当てた記事を、後日お届けする予定なので、そちらもどうぞお楽しみに。

Akira TAKATA