第44回全日本14-1オープン選手権大会
5月14日(土)、15日(日)の2日間に渡って東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』を決勝会場に『第44回全日本14-1オープン選手権大会』が開催される。近年は14-1人気が高まっており、今大会もフルエントリーの大盛況となった。試合は予選80点ゲームのダブル・イリミネーション、決勝100点ゲームのシングル・イリミネーションにて行われる。
ディフェンディングチャンピオンの羅立文
昨年チャンピオンは羅立文で、合計3度の優勝経験を持つ。ゴールデンウィーク中に『ポイントサンビリ荻窪西口店』(東京・荻窪/14日予選会場)で行われた高橋邦彦との14-1エキシビションマッチでは132点ランを出すなど、14-1においても無類の強さを誇る。
奥村健と並んで歴代最多タイの優勝回数を誇る高橋邦彦
高橋ももちろん、言わずと知れた14-1チャンピオンだ。大会優勝回数で言うと歴代最多タイの4度で、これは1996年〜2000年の5年間で4度優勝を果たしている奥村健(現JPBF)と並ぶ数字。今年も変わらず優勝候補筆頭の一人だ。
奥村健、今年も全日本14-1出場だ
また、今はキャロムプロとなった奥村だがこの全日本14-1には出場を続けており、「ポケットの奥村」を見る数少ないチャンスだ。昨年は予選をトップのアベレージ(15.00)で抜けた上で5位タイの成績を残しており、63歳となった今もなおその強さを十二分に見せてくれるはずだ。
昨年のファイナリスト、竹中寛
加えて、2度準優勝している竹中寛や2014年優勝の吉岡正登、2009年優勝の福本宇太郎など、14-1巧者は数多い。高い技術力は前提として、14-1というゲーム自体をよく研究している羅を始めとした彼らのようなプレイヤーが上位に食い込んでくるのが例年の傾向。今年もその細やかな14-1テクニックを披露することだろう。
今年既に3勝を挙げている土方隼斗、14-1初優勝なるか
しかしながら、ファイナル進出経験はなくとも「勢い」において飛び抜けた2人を忘れてはならない。『関西オープン』、『全日本ローテーション選手権』、『東日本グランプリ第1戦』で優勝の土方隼斗と『西日本グランプリ第1戦』、『北海道オープン』優勝の大井直幸だ。特に全国オープン戦はこの2人で取り合っているというのが今シーズンの情勢。またもこの2人の争いとなることも考えられる。
大会は各日・各会場ともに10時半よりスタートとなる。普段の大会とは一味違う、トッププレイヤー達の卓越した技術をじっくり楽しめる最高の大会だ。名手が揃い、いつもとは違うゲームで戦うこの2日間、熱いゲームの連続となるのは間違いない。