高橋邦彦vs羅立文14-1バトル@ポイントサンビリ荻窪西口店
『ポイントサンビリ荻窪西口店』に14-1愛好家、ビリヤードファンが集った
GWの真っただ中の5月3日(火・祝)と4日(水・祝)の2日間、東京・荻窪の『ポイントサンビリ荻窪西口店』にて、高橋邦彦と羅立文という2名の名手が互いに得意とする14-1でキューを交えるスペシャルイベントが開催された。
プロがアドバイスを送りながら行うトーナメントは和気あいあいと進行
このイベントでは初日に100点ゲーム2試合、2日目に200点ゲーム1試合とじっくり2人のプレーが楽しめる形式になっていた。そのエキシビジョンマッチと合わせて14-1とナインボールの大会も開催。同店所属の溝口清美、村田義和も交えて、和やかに参加者達がプレーを楽しんだ。
メインイベントはこの2人のスペシャルマッチだ
初日の2人の試合は100-51、100-75と羅が勝利。しかもどちらもわずか4イニングでの決着という両者のスキルの高さを示す結果になった。それを受けての最後の200点ゲーム、観客がぐるりとテーブルを囲む中で羅のブレイクからゲームが始まった。
100点ゲームで行われる『全日本14-1オープン選手権大会』では互いに100点ランを披露した経験のある2人、200点ゲームとはいえ1イニングで相手にいかれてしまうことも、両者は考えていただろう。エキシビションマッチとは思えないほど、ビリビリとした緊張感が漂う。そしてそれを感じるギャラリー達は食い入るようにテーブルを見つめ続けた。
高橋、強烈なショット力で鮮やかにランを繋いでいった
前半戦は高橋が大きく先行。4イニング目に70点のランを出して、115-12まで差を広げた。しかしそこでようやく高橋にミスが出て攻守が入れ替わる。長らく待たされた羅だったが、そこからそんな冷えなど微塵も見せずにギャラリーを熱くするプレーを披露した。
羅がプレーする軽快な14-1は全てのプレイヤーにとって一見の価値あり
わずかなポジションミスが命取りになるこの種目でテンポ良く、淀みのないリズミカルなプレーで得点を重ねていく羅。あっという間に取り切り続け、ラックを重ねていくうちにランはいよいよ100点の大台を突破。このビッグラン、最後はスクラッチで終了したが、スコアは144-115と逆転。会場は大きな拍手に包まれた。
その後も互いにチャンスは得て、高橋は総得点が195点にまで迫るものの試合時間が4時間を超える中での疲れが出たのか、手球が思わぬ進路へと進んでスクラッチ。それを受けた羅は7イニング目で17点のランを積み上げてゲームセット。このイベントの最終戦は200-194にて羅が勝利で終わった。
最後は200-194というスコア。両プロは互いに検討を讃え合った
遠方からも集まっていたギャラリーは長丁場となる中でほとんど席を外すことなく、両者の美技を堪能した様子。次回イベントの計画もすでにあるようで、この贅沢なスペシャルイベントならまた盛り上がること必至だろう。