東日本グランプリ第2戦
西嶋大策が復活の1勝を挙げた
4月17日(日)、千葉県習志野市の『POOL KAISER』にて行われた『東日本グランプリ 2016 VSPHOENIX S4 TOUR』の第2戦。昨年に大病を患い、トーナメント戦線を離れていた西嶋大策がその完治後の復帰戦となった今戦を見事に制した。JPBA公式戦の優勝は2011年の『第15回四国9ボールフェスティバル』以来、5年振りだ。
会場は千葉県習志野市の『POOL KAISER』
試合はテンボールの勝者ブレイクで行われ、ベスト8までは8ゲーム先取、準決勝と決勝戦は7ゲーム先取となっている。
3位タイ・ベストアマ受賞の鈴木宗康
今戦の開催前に最も注目を集めていたのは土方隼斗。2016年シーズン負けなしの4大会連続優勝はなるか、という状況だった。ベスト16では先月の東GP第1戦のファイナルでも対戦した羅立文を8-4で破り、4連勝に向けて好調な滑り出し。しかし、ベスト8で連勝にストップをかけたのが西嶋だった。
鳴海大蔵、久方ぶりにベスト4入り
先に7-5とリーチをかけたのは土方だったが、上がり間際の8番で思わぬシュートミス。拾ったチャンスをしっかり押さえた西嶋がその後も連取し、8-7の逆転勝利を収めた。準決勝では予選日で大西想、東條紘典、早瀬優治を破り、この日も赤狩山幸男、浦岡隆志を抑えて勝ち上がった鈴木宗康アマと対戦。しかしこれを7-3で退けて西嶋が2012年の東GP第5戦以来の決勝戦進出を決めた。
永松、惜しくも初優勝に届かず
反対の山から上がってきたのは永松宣明。永松は栗林達、丸岡良輔アマ、鳴海大蔵を抑えて決勝戦へ。これが3度目の公式戦ファイナル進出で、初優勝のかかる一戦となる。試合は一進一退の攻防が続き、全く差が付かないままで終盤までもつれ込んでいったが、最後はテーブルコンディションとなかなか噛み合ない永松にミスが出て、そこをきっちり突いた西嶋が7-5にて勝利した。
西嶋は今回が5年振りの公式戦優勝となった
病気を経て、練習を再開したのは僅かに約1ヶ月前。その間も体調によって練習ができる時とできない時があり、試合時も息苦しさがあったようだ。それでもこの日、頂点に立ち得たのは元来のプレイヤーとしての能力の高さ故だろう。
「逆に新鮮にプレーができていて、純粋にボールが狙えるので球が入るんですよ」とも話していた西嶋。重篤な病と闘う一方で、プレイヤーとしては一つ次のステージに進んだのかもしれない。今後、遠征はなかなか容易ではない様子だが復活を遂げた西嶋の姿が今後も見られそうだ。
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