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過去のニュース(2016年)

2016.02.29 トーナメント

大井直幸が13度目のGP制覇!

2016西日本グランプリ第1戦

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左から3位タイ・國方浩二、優勝・大井直幸、準優勝・鏡園勝アマ、3位タイ・川端聡


2月28日の日曜日。大阪市住之江区の『マグスミノエ』(予選は他複数店舗併用)において、『西日本グランプリ第1戦』が開催された。参加者は98名(内、アマチュア42名)で、プロの中には女子も2名(河原千尋谷山和子)出場していた。谷山は川端聡に敗れるも、決勝トーナメントと位置付けられるベスト16まであと一歩に迫る17位タイフィニッシュを飾った。

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決勝会場の『マグスミノエ』


今回のシード選手は2名で前回優勝者の稲川雄一と、スポンサー(マグスミノエ)シードの大井直幸。2人はベスト16のそれぞれ1番枠と16番枠に振り分けられて、予選を通過した14名が抽選を引いて、トーナメント表が完成した。今回はここにアマチュア選手が3名入っていた点も特筆しておこう。またベスト8の竹中寛vs國方浩二のゲームがこの日もっとも会場を沸かせていたと思われる。そんな視聴率の話はまた別の機会に。

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ダイナマイトレフティ・川端、準決勝で敗れるもやはりアベレージは高い


そして夜の8時には準決勝の面々が出揃った。今回のメンバーは、枠順に川端、アマチュアの鏡園勝、プロ4年目でグランプリの決勝ベスト16進出は初の國方、そして大井の4名。ここで鏡園は川端を相手に中盤以降一歩リードしては追い付かれるという展開のゲームを進め、最後も追い付かれてフルゲームになるも振り切り、西日本GP(旧プロツアー時代含む)としては実に15年ぶりとなるアマチュアとして決勝戦進出を決めた。

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プロ4年目で初ベスト16入りで3位タイの國方浩二。今後の飛躍に期待がかかる


一方、國方も大井のスキをついて得点を重ねるが、スコアで4-4に並んだところをピークにポイントでリードを奪うには至らずここで終了となった。しかし公式戦3位入賞は立派な足跡で、飛躍の足がかりとなることに期待が寄せられる。本人は「精神的に"普通"でいられたことが大きかったと思います。ただミスも含めて実力通りだったので、また練習をして出直してきます」と地に足の付いたコメントを残した。

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2001年の大坪和史以来となるアマチュアでファイナルを撞いた鏡園アマ


そしてファイナルは大井のマスワリでスタートして、一気に3-0までリードを奪う。しかし「テーブルコンディションが難しくてミスをしちゃった」(大井)という間に鏡園もこの日ここまでの強さを再び発揮して、3-3まで追い付くと、4-4まで併走して終盤に突入。しかし第9ラック目の鏡園のブレイク場外から大井が主導権を握って、そのまま駆け抜ける格好で自身13度目となる西GP優勝を飾った。

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大井、通算13度目のGP優勝は脅威!!


同シリーズでアマチュア選手がファイナルに進出を果たしたのは、2001年10月に広島で開催されて、地元のアマチュア選手である大坪和史が優勝して以来の快挙。これを聞きつけて鏡園の仲間達が急遽大勢で応援に駆け付けた。また大井はこの優勝によりプロ入り後、公式戦で通算24勝を数えた。彼がプロ転向した2006年以降で集計すると、先の『関西オープン』決勝で対戦して優勝数を増やした2位の土方隼斗(21勝)にも再びリードを広げた格好。

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鏡園アマ、応援団と


「準優勝が2回続いていたから、とにかく優勝できてよかった」とは、大井の表彰式後のコメント。これで2016年シーズンのJPBA公式戦は準優勝、優勝というスタートを切った大井が、今シーズンも国内のトーナメントシーンを牽引していくことだろう。ちなみに大井は西GPにおいて、この日を含む直近10戦で、6回の優勝と、実に優勝率で6割をマークした。

Akira TAKATA