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ビリッカー関西初上陸

先日、告知記事で紹介した通り、2月21日（日）に『ビリッカー』が関西初上陸を果たした。地元大阪を中心に3人1組のチームが計18組参加して、3月20日（日）に開催される全国大会（東京）への出場権を懸けて、初めて体験するビリッカーをプレーした。

18時スタートのCリーグに出場したプレイヤー達

参加チームの構成はサッカー、フットサルの愛好家や経験者の集まりから、未経験者の仲間やファミリーまでかなり幅広い印象。そして見たところプレーレベルも経験の有るなしに関わらずほぼ互角といったところで、誰もが平等に楽しめるのが魅力。ビリヤード的に表現するとポケットは渋めで、サイドは角度が付くと極めて狭い。

「チームサムライ」の金子有希さん、今西冬樹さん、平井洸志さん(左から)

出場チームの中には、ビリヤードの試合会場でも見かける「侍(サムライ)」シャツの3人の姿も。そう、"サムライ"のニックネームでお馴染み竹中寛プロのお店(『Pool&Darts Samurai』)のシャツだ。聞けばお店のスタッフである平井洸志さん「facebookでビリッカーを知り、出てみたいと思って」お客さんに声をかけてエントリーしたとのこと。

エキシビション・マッチに出場した松宮充義選手・原田浩平選手(ともにFリーグの『デウソン神戸』所属)、大井直幸プロ、浜田翔介プロ(左から)

結果、グループリーグ通過は果たせなかったものの、サムライのお客さんで今回メンバーとして参加した今西冬樹さんと金子有希さんも「難しいけれど楽しく遊べた」と口を揃えた。サッカー経験者で今はビリヤード選手である平井さんは「サッカーともビリヤードとも異なる新しい競技だと思います。そして誰でも楽しめる点がいいですね」と感想を述べた。ちなみに金子さんは『JAPAN LADIES』で活躍中のダーツのプロ選手。

蹴りづらそうなレール際から4番を狙う大井プロ

そして平井さん達が出場した試合の合間に行われたのが、フットサルの2人（原田浩平選手と松宮充義選手＝ともにデウソン神戸）とビリヤードの2人（大井直幸プロ、浜田翔介プロ＝ともにJPBA）による、ビリッカーのエキシビションマッチ。ここでも冴えわたったのが大井プロの軽妙なトークで、いつも通り笑いをはさみながら、気が付けば敵味方関係なくビリヤード的戦術のアドバイスや解説を行い、観覧していた人にもビリヤードの魅力の一端を伝えることに。

浜田プロのバンキング。決着の付き方はビリヤードと同じ

「ビリッカーは誰もが楽しめるゲームだし、ビリヤードをしてみようと思うきっかけにもなりそうなので、プロの立場としては協力して盛り上げていきたいと思いますね」と、ビリヤード普及という観点からもビリッカーを応援し協力する意思を語った大井プロ。ビリッカーを通じてサッカー(フットサル)とビリヤードのトライアングル相乗効果にも期待が寄せられる。

エキシビション・マッチ終了後のインタビュー

なおエキシビションマッチは、大井プロがアドバイスしたポジション構想を原田選手が見事に実現させる形で、フットサルチームが勝利を収めた。最後に、広報を担当する早田聖菜さんによると「ビリッカーはフランスで誕生して、イギリスやドイツなどで広まりつつある状況で、日本でも気軽に楽しめるアミューズメントとして普及させることが目標」とのこと。ビリヤードファンとしては、ぜひブームの前に体験しておきたいところだ。

Akira TAKATA