第22回東京オープン
後列左から、田名部徳之、清田篤史、宮下崇生、界敦康(以上、5位タイ)。前列左から3位タイ:森雄介、準優勝:小林英明、優勝:キム・ヒュンコン、3位タイ:田中潤
2月14日(日)、総勢100名を超えるプレイヤーが参加した『第22回東京オープン』が最終日を迎えた。トッププロ達が顔を揃えつつも肥田緒里恵、西本優子、林奈美子という3名の女子プロやアマチュア選手達も数名、見事に勝ち残っていた。その中で9位タイとなった坂内敦アマがベストアマ賞を受賞し、5段昇段を果たしている。
開幕戦の会場は『ビリヤード小林』
この日は気温の上昇と降雨が相まって外気は湿度が高く、加えてギャラリーの数も非常に多い。テーブルコンディションは前日とは変わってきていた。しかしながら、そんな状況にも負けない高い技術を持った選手ばかりなのは言うまでもないだろう。
森、ディフェンディングチャンピオンを破っての入賞だ
ハイレベルな選手達の中を勝ち抜いて決勝まで勝ち上がったのはキム・ヒュンコンと小林英明。キムは韓国ランキング5位の実力者で、参戦選手の中で唯一の韓国選手だ。この日、ベスト16で真野正光を10キュー・30-12で下すと勢いに乗り、田名部徳之とディフェンディングチャンピオンの新井達雄を破っている森雄介に勝利してファイナル進出を決めた。
梅田竜二を相手に金星を挙げて入賞した田中潤
一方の小林英明はこの日の初戦に北浦昭博アマに先にワンモアに迫られてからの鮮やかな5点ランで勝利を収めると、小原満、界敦康、そして梅田竜二を破って勢い十分な田中潤も下して駒を進めていった。ファイナルはバンキングを取った小林の初球からスタートだ。
小林、最後はキムに先を行かれたが準優勝でまずまずの出だし
その1イニング目から、いきなり7点のランを出した小林。それを見るキムには焦りの表情が見えつつも、こつこつと点数を積み上げていく。小林は2イニング目以降はなかなか当たりが続かない様子で、6イニング目には10-11とキムが逆転に成功した。
キム、安定した得点力を武器に日本での初優勝を成し遂げた
そこから先はさらに得点を重ねるキムが引き離していく。13イニング目には8点、14イニング目には3点を撞き上げて、30-17・14キューにてキムが日本のトーナメントでの初優勝を成し遂げた。
惜しくも韓国勢にタイトルを譲る形となったが、JPBF選手達はハイレベルなプレーで観客を魅了した。2週間後の2月27日、28日(土・日)には東京・五反田の『ビリヤードニッカ』にて『第16回ニッカオープン』が開催される。この開幕戦を境に熱を帯びていくスリークッション戦線に注目するべし。
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