WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2015年) > 10th anniversary 大井直幸

過去のニュース(2015年)

2015.12.30 その他

10th anniversary 大井直幸

2015プレーバック・JPBA男子

ooig_hokkaido_th.jpg


終わってみれば大井。JPBA国内戦線は、昨年に続いて今年もそんな一年だった。プロ10年目のシーズンとなった今年、大井直幸は2年連続4度目となる日本ランキング1位の椅子に座った。2015年に開催された国内戦(全国ポイント対象)は10試合。そのうち大井が北海道オープンと北陸オープンの2勝。西日本ブロックのポイント対象試合は4試合で、内2回で優勝。合せて年間4勝という戦績だった。

1514-1_lo.jpg

2012年から4年連続でランキング2位の羅立文


大井の後ろを追走したのが羅立文栗林達で、秋口まで厳しくプレッシャーをかけていた。だが大詰めの北陸で大井、栗林、羅の順でワン・ツー・スリーフィニッシュ(もう1人の3位タイは弓場将平アマ)をして、この時点で年間ランキングの上位体形をほぼ決めることに。残る一戦、全日本選手権で順位の入れ替わりの可能性を残していたが、トップスリーが準決勝に出揃った北陸の僅かな順位差がランキングレースのカギとなったのは間違いない。

gpe5_kuri.jpg

栗林達がランキング3位


こうして大井、羅、栗林の順で2015年のトップ3が確定。続くセカンドグループは竹中寛土方隼斗赤狩山幸男田中雅明川端聡の順で決着。さらに浦岡隆志福本宇太郎までがトップ10入り。そのすぐ後ろを杉原匡早瀬優治鈴木清司佐藤正行北谷好宏嶋野聖大が追走していて、9位の浦岡から16位の嶋野までのポイント差が僅か100ポイント。この密度の高い団子状態は、2016年シーズンが熱く燃え盛るであろうことを予感させる。

orc_takenaka.jpg

4位に食い込んだのは竹中寛


『花の40期生』。こう謳われた大井たちJPBA40期生も今年でプロ入り10年の節目を迎えた。そんな周年を自らのランキング1位で飾った大井だが、10年前のルーキーイヤーにも1位を獲得して日本中を驚かせていた。そして10年間で4度の日本一と2位が2回。この機会に大井や土方がJPBAに加わってからの10年間のデータを見ながら、今年一年の締めとしたい。

大井の日本ランキングとその年の1位と2位の選手名

2006 1位 大井直幸 川端聡
2007 2位 川端聡 大井直幸
2008 5位 川端聡 土方隼斗
2009 7位 田中雅明 土方隼斗
2010 2位 羅立文 大井直幸
2011 5位 栗林達 赤狩山幸男
2012 1位 大井直幸 羅立文
2013 5位 土方隼斗 羅立文
2014 1位 大井直幸 羅立文
2015 1位 大井直幸 羅立文

過去10年(2006-2015)の平均ランキング現役10傑

1位 大井直幸 3.000位
2位 川端聡 4.700位
3位 羅立文 5.143位
4位 栗林達 5.300位
5位 赤狩山幸男 6.000位
6位 土方隼斗 6.100位
7位 竹中寛 7.833位
8位 田中雅明 10.400位
9位 高橋邦彦 12.700位
10位 福本宇太郎 13.100位

このデータをどう見るかは、受け取り手によって異なるかもしれない。ただこの一覧に登場する大井と土方(ともに40期生)より後輩に当たるのは、羅立文ただ1人。ただし、羅は大井たちがプロ入りする前から国内戦で複数回優勝するほどの活躍をしていたから、実質的には大井たちの後輩というポジションは当てはまらないのかもしれない。そして羅、大井でワンツーフィニッシュを飾った『アジア選手権』(7月・台湾)も2015年トップニュースの1つであった。

hokuriku05_ooi.jpg

2016年は世界獲りのへの期待も高まる


先輩プロを束にして抜き去り堂々の首位に君臨し、後輩たちの追随を許すことなく、プロ10周年を華やかに飾った大井。来シーズンはどういう勢力図を描くのだろうか。データ的には佐藤正行(2015年ランキング14位)、嶋野聖大(16位)、稲川雄一(21位)らをはじめとする44期生組が全体的にランキングを伸ばして注目シグナルを発している。キュー一本で生きていく覚悟を決めた者たちの2016年。1ヶ月後に開幕する。

※各種データについてはJPBA公式サイト、ビリヤードウォーカーを参照

Akira TAKATA