2015 Japanese Poolplayers Association
2015年のJPAについて振り返ってみよう
2015年は国内での『Japanese Poolplayers Association』(JPA)が一気に全国での知名度を上げた1年間だったのではないだろうか。冬には大阪と兵庫、夏から秋にかけては広島と福岡でJPAがスタートした。それ以前には関東と愛知、京都と限られた地域だったところからのこのエリア拡大である。
"APAシステム"は非常に多くのファンを獲得している
JPAとは28万人以上の会員数を誇り、年に一度ラスベガスで行われる世界最大のビリヤード大会『APA National Team Championships』(来年より名称が『APA World Pool Championships』に変更となる)を開催する、世界一のビリヤードリーグ『American Poolplayers Association』の日本組織である。
オリジナルのハンディキャップシステムやユニークなチーム戦などが魅力で、従来の層だけでなく新たなプレイヤー層を獲得しながら人気を集めているJPA。2007年のスタート以来、毎年新たなメンバーが入ってきている。その中でも今年は特に新規メンバー増加が多い年であり、国内のビリヤード界で存在感を増した年であった。
日本勢歴代最高位の5位となった『King Mid』
また『CUE'S 11月号』でも大きくリポートした「NTC」でも大きなニュースがあった。ナインボールの部で出場した神奈川・厚木ディビジョンの『King Mid』が日本勢の歴代最高位となる5位タイに入賞。JPAプレイヤーにとって一番の目標で世界最大のビッグトーナメントであるNTCで、日本人が高いステージに立つことができるということが証明された出来事であったと言えよう。
企業対抗などJPAから派生するイベントもさらに人気を集めた(写真提供/JPA)
また、JPAの通常リーグだけでない部分でもさらにビリヤード界に深く浸透しつつある側面も。2013年のスタートから『BAGUS』とのコラボで続いていき、今月の開催で既に9回目を迎えた『企業対抗9ボール』がその最たる例。今やフルエントリーは当たり前で、毎回多数のキャンセル待ちが出る超人気イベントへと成長。社会人プレイヤーが毎回、参加しようと心待ちにしている。
その他にもJPAの認知度アップを目的としたトーナメントが関西などでも開催され、人気を集めている。それによって「JPAルール」というのも従来のプレイヤー達の間でも周知されるようになってきたようだ。
福岡でも2ディビジョンでスタート切り、盛況の模様だ(写真提供/JPA)
その中で、単純なAPAからの導入ではない、日本独自のプールの楽しみとして進化も遂げつつあるように見える。さらに日本のプレイヤーに親しみやすく、そしてビリヤードの入り口としてより楽しくなっているのではないだろうか。
JPAではもちろん、今後も全国へとエリアを拡大していく予定だという。2016年もさらにメンバーを拡大しながら、より楽しく、もっと多くのビリヤードファンに愛される1年となりそうだ。そして、名称も変わりラスベガスでさらに進化を遂げるであろうビッグトーナメントにも今から期待が高まる。