フレクシェカップ2015・東京最終予選
10月初旬から1ヶ月半に渡るフレクシェカップ2015の予選期間が終わった。8ヶ所の「全国店舗予選」とその通過者による「店舗代表決定戦」、そして「三都市予選」。これらのトライアルに参加したプレイヤーは延べ人数で263名。これに対して通過枠の合計は12。大雑把に確率を言えば1/20ぐらいの狭き門だったことになる。
会場となった東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』
11月29日の『東京最終予選』には67名が参加。ここに振り当てられた枠数は「6」。会場は、前回(2013年の第1回大会)の予選でも使用された『ビリヤード・ロサ』(東京)。また、奇しくも67という参加人数は前回とほぼ同じだという(※その時の枠数は「4」。そして唯一の予選だった)。
塙圭介は第1回大会に続く本戦進出
選抜方法は、67名を6つのグループに分けて、11~12名のシングル・トーナメントで一人の勝者(通過者)を決めるというもの(ナインボール9ゲーム先取)。出場選手の大半、特にプロにとってはもちろんクイーンズスクエア横浜特設会場に行くことが目的だが、一方でそんな超本気のプロ達と「ガチンコで戦える修行の場として」参戦したアマ選手も少なからずいた。これは前回でも見られた構図だ。いずれにしても、日和見的なプレイヤーは皆無と言って良く、静かな闘気が広大なロサ店内に充満していた。
津堅翔は本戦初出場
「またあそこで撞きたかった。本当に嬉しい」と、今回通過した6名中ただ一人、クイーンズスクエア横浜で撞いた経験を持つ
塙圭介が微笑む。そして、初めて本戦に挑む
津堅翔は「特設の素晴らしいステージを楽しめる心理状態であれば勝ち上がるチャンスがある」と気を引き締め直す。また、経験豊富な白岩篤は「大勢のお客さんがいる舞台での僕は少々うるさいですよ」と不敵な笑みを浮かべた。
ベテランの白岩篤も初出場となる
あとの3枠はアマ選手が手中に収めた。31歳の小笠原晋吾は関東ではよく知られるハイテンポシューターであり、幸真司と望月雅文は言わずと知れたベテラントップアマだ(望月は新年からプロ転向予定)。既に本戦出場を決めている丸岡良輔を含めた4名のアマ選手がどこまで戦えるのかは、前回にはなかった見どころと言えよう。
東京最終予選からは3名のアマ選手が通過。左から幸真司、小笠原晋吾、望月雅文
タイトルスポンサーの(株)フレクシェは、本予選が終了してすぐ、予選での実績などを鑑みて、
井上浩平と
照屋勝司という2名をスポンサーシードに指名。これで遂に24名の役者が出揃った。本番は12月5日~6日・クイーンズスクエア横浜。広大な吹き抜けのクイーンズサークルで勝利の凱歌をあげるのは誰だ!?
スポンサーシードでの本戦出場となった井上浩平(写真左)と照屋勝司
【フレクシェカップ2015出場選手(確定)】
●JPBA2015男子最終ランキングより上位8名
大井直幸、
羅立文(前回優勝)、
栗林達、
竹中寛、
土方隼斗、
赤狩山幸男、
田中雅明、
川端聡
●JPBA2015女子11月度ランキングより上位2名
河原千尋、
栗林美幸(2位の梶谷景美が出場辞退につき繰り上がり)
●全国店舗代表決定戦より2名
斎藤慎太郎、丸岡良輔アマ
●神奈川予選より2名
虻川修、
鈴木清司
●大阪予選より2名
杉原匡、
高木悠次
●東京最終予選より6名
塙圭介、津堅翔、白岩篤、幸真司アマ、小笠原晋吾アマ、望月雅文アマ
●スポンサーシード2名
井上浩平、照屋勝司
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