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過去のニュース(2015年)

2015.11.22 トーナメント

初日無敗は小林英明のみ。最後に笑うのは?

第26回全日本プロ3C選手権大会アダムジャパンカップ

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初日3勝1分け。1位で折り返した小林英明


2015年のスリークッションプロ公式戦の最終戦となる『第26回全日本プロ3C選手権大会』が、東京『ビリヤード 小林』で行われている。メンバーは既報の通り、ディフェンディングチャンピオンの田名部徳之以下、シードと予選通過者を合わせて9名限定。40点の総当りリーグ戦で競う。

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会場となっている『ビリヤード小林』


ランキング上位者が多く顔を揃えている本大会。見応えあるカードばかりだが、大会初日(21日・土)の第一節から梅田竜二vs船木耕司という好カードが組まれており(船木が勝利)、ギャラリーも朝から観戦に熱が入る。第二節には昨年度覇者の田名部が登場。序盤は当たりがなく船木に先行を許したが、終盤に猛然と追い込んで25キュー・40-32で初戦を白星で飾った。続く鈴木剛戦にも勝った田名部は、清田篤史戦ではあと1点及ばず敗退。4試合目では鈴木剛に勝利して、初日を3勝1敗で終えた。連覇を狙える好位置で2日目(22日・日)に臨む。
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昨年の覇者・田名部も好位置につける


「初日だけでもう疲れました(笑)。トーナメントと違って全員と当たるんでね。明日も4試合ありますし、気合いを入れすぎずに一戦一戦戦っていきたいです」(田名部)

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ベテラン・甲斐も虎視眈々と優勝を狙う


他、筆者の目に好調に映ったのが小林英明と甲斐譲ニ。小林は3勝1分けで、ただ一人無敗をキープ。現時点でアベレージ1位(1.476)、よく手球が走っている甲斐は3勝1敗で初日を終えている。「2日目で全敗することだってありえる」(小林英明)レベルの大会であるため、大会半ばで先を見通すことは難しいが、小林、甲斐、田名部に船木耕司(3勝1敗1分)を加えた4名が優勝争いの主軸となるのではないだろうか。優勝ラインは「6勝~7勝」ではないかと予想する。

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MVPに最も近い梅田は初日を終えて6位


これがJPBFの年度最終戦ということもあり、本大会には"年間ランキング決定戦"という側面もある。といっても、今年は大会前の時点で1位の梅田竜二が2位以下に大きな差をつけており、MVP奪取の可能性をかろうじて残すのは、大会前ランキング3位の小林英明と4位の新井達雄のみ(ランキング2位の界敦康は事前予選で敗れている)。この両名も、MVPを獲得するには自らの優勝は絶対条件で、かつ梅田が7位以下に終わなければならない。果たして大逆転劇があるのか、それとも梅田が8回目のMVPを決めるのか。最終日(22日・日)も選手たちとギャラリーの様々な思いと願いが交錯する。

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2015MVPレースも明日決着


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