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過去のニュース(2015年)

2015.11.16 トーナメント

今年もクイーンズスクエア横浜で"至高のナインボール"を堪能

FLEXSCHE CUP 2015(フレクシェカップ)

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今年の決勝ラウンドは、12月5日~6日(土ー日)、『クイーンズスクエア横浜』(神奈川県横浜市)にて。吹き抜けのオープンスペースにビリヤードテーブルを設置し、日本のトッププロ(JPBA)を中心とした24名が、ナインボールで真剣に競い合う。2013年の12月に行われた第1回大会(羅立文が優勝)は、多くの一般買い物客や通行人が足を止め、人垣が新たな人垣の呼び水となっていた。「本当のビリヤードってこうなの!?」という驚きに満ちた声を、筆者は何度聞いただろうか。

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2013年に行われた第1回大会。吹き抜けのオープンスペースにテーブル2台を設置


オープンな特設舞台で行うビリヤードイベントとしては、トリックショットや少数の対戦形式(エキシビションマッチ)などが、外すことの少ない定番の演目と言われている。しかし、フレクシェカップは違う。提供の株式会社フレクシェと主催のJBプロモーションズは、「日本代表クラスプレイヤー達による、真にプロフェッショナルなナインボールバトルは、一般の人々にも訴えかけるものがある。"観るビリヤード"は立派にコンテンツになりえる」と考え、競技ビリヤードの魅力を最大限に表現することに主眼を置いている。開催場所も、フォーマットも、プレイヤーも、そのための舞台装置であり、ツールであると言っていい。

今回は、前回の基本コンセプトは継承したまま、スケールアップを測っている。決勝ラウンドのプレイヤーは16名から24名に。優勝賞金は100万円から120万円に。テーブル台数も、初日(5日)は2台から4台に増える。

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第1回大会の優勝は羅立文。先日閉幕した全日本選手権でも5位タイに入賞


それだけではない。第1回は4枠を争う事前予選が東京で1回行われたが、今回は8ヶ所の「全国店舗予選」が既に開催済みで、そこを通過した8名による「店舗代表決定戦」を今週末22日(日)に控えている。これとは別に直前予選(一発予選)もあり、神奈川・東京・大阪で開催される。決勝ラウンドプレイヤー24名のうち、12名が予選からの出場となる。

現状の予選システムが完成形ではないが、主催側は「地域からヨコハマへ、ナインボール日本一を目指す」ルートを深く刻みつけようとしている。そう、誰にでも眩いスポットライトに照らされた特設会場で撞く権利があるのだ。前回と同じく、JPBAランキング上位プロ達は決勝ラウンド出場が確定しており(男子8・女子2)、ハイレベルなプレーが披露されることは始めから保証されている。こういった設定や仕掛けをフレキシブルに行えるのも公式戦ではなく、イベントだからこそ。

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10月11日に開催された『埼玉店舗予選(LINK西川口店)』の風景


日本において「競技ビリヤードを観ることは」はまだまだ定着しているとは言いがたい。またどんなに良いイベントでも、「単発」では効果が薄い。このフレクシェカップ第2弾は色々な意味で本当に開催が待たれていたイベントだった(厳密に言うなら、"JBプロモーションズ主催イベント第2弾"が待たれていたということなのだが、詳細は省く)。筆者も大いにヨコハマ2デイズを楽しみたい。......というのは、業界の内側どっぷりの人間の視点。

もしあなたが、腕に関係なくビリヤードが好きで、プロのナインボールに少しでも興味があって、12月5日~6日に1、2時間でも体を空けられるのなら、ぜひ気軽にクイーンズスクエア横浜を訪れてほしい。できれば友人や家族を誘って。オープンスペースなので入場料はかからない。そして、そこは横浜。飲食店やショッピング・観光スポットなどには事欠かない。そちらをメインにしていただいても構わない。それでもきっと24名のトップナインボーラーたちは、静かでスピーディーでダイナミックなプレー、つまり、今の日本で考えうる最上級の......「至高」のナインボールで、あなたの眼と心を奪うはずだ(JBプロモーションズ公式サイトはこちら)。

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