第48回全日本選手権
本日、大会4日目を迎えた『第48回全日本選手権大会』。男子の部はいよいよベスト32に突入し、既に多くの優勝候補が姿を消している。フィンランドのミカ・イモネンがトーステン・ホーマン(ドイツ)に、エフレン・レイズは同じフィリピンの後輩であるアリストテレ・メンドーサに敗れた。その他にもカルロ・ビアドやジェフリー・イグナシオなどもトーナメント表から名前を消した。それほどに、残っている選手のレベルはいよいよ洗練されてきたということである。
高木悠次が大井直幸を破ってベスト32へ
その分、有力国内選手達も会場を去りつつある。一番のニュースは昨年の準優勝者である
大井直幸の敗退。ベスト64にて
高木悠次が大井を相手に11-6で勝利を収めたのである。さらに
赤狩山幸男や
田中雅明などの国内トップランカーも敗れている。徐々にトーナメント表は海外選手が埋めつつある情勢だ。
土方隼斗は厳しいゲームを逆転勝ちでものにしてベスト32へ
その一方で好調を維持している選手も多数。全日本選手権でのアベレージの高さが光る
北谷好宏は予選で昨年の選手権者であるレイモンド・ファロンを破ったのに続き、先述の赤狩山を下しておりその大舞台での強さに期待が高まる。他にも
杉原匡や
栗林達、
土方隼斗やビアドを破った
羅立文などが本日のベスト32に駒を進めている。
海外選手で言えば、
シェーン・バン・ボーニング(アメリカ)や
アレックス・パグラヤン(カナダ)、
フランシスコ・ブスタマンテ(フィリピン)、呉珈慶(中国)、張玉龍(台湾)などが着々と頂点へ向けて階段を上っている。国内外のトップスターが競演する競演するこの舞台、さらなる熱を帯びてくるようだ。
パグラヤンはベスト32でバン・ボーニングと対戦
また、昨日より女子の戦いの火蓋も切って落とされた。
キム・ガヨン(韓国)を筆頭に海外選手も多数参戦し、敗者1回戦までを終えている。こちらも既に優勝候補が姿を消した。まず、
栗林美幸がまさかの「負け負け」での予選落ちを喫した。JPBAとしては大きな看板の1つが抜け落ちた格好だ。やはりこの舞台に姿を現す中に侮れるプレイヤーなど1人もいないことを実感させる。その一方で、
梶谷景美や
曽根恭子、
野内麻聖美などが順当に勝者最終へと駒を進め、1回戦のなかった
河原千尋と
夕川景子も本日より登場する。
梶谷景美は順調に勝ち上がってベスト32進出を決めた
本日の第1、2回転目で女子が予選を終えて決勝トーナメントへ進む32名が選び出される。その後、男子ベスト32、女子ベスト32、男女ベスト16と5回転が行われる予定だ。そして大会はいよいよクライマックスへと向かい、注目のカードが目白押しといった状況だ。本日もFacebookでの
アルバムページを見るもよし、現地の『アルカイックホール・オクト』(兵庫県尼崎市)へと足を運ぶもよし。ワールドキュースターの集まるこの全日本選手権を全国のビリヤードファン達に見守っていてほしい。