11月7日〜8日(土・日)、愛知県名古屋市の『ビリヤード Dr.CAROM』において『第65回全日本アマチュアスリークッション選手権大会』が開催された。今大会はアマチュアスリークッション日本一を決定する長い歴史を誇る戦いで、今年は昨年度選手権者の古屋敷亮一選手(九州)を筆頭に、各地区の代表計20名で争われた。
会場の『ビリヤード Dr.CAROM』には全国から20名のトップアマが集った
まず大会初日のセミ・ファイナルリーグは25点ゲーム、5名×4組に分かれて行われ、各組の上位2名がファイナルリーグ戦に進出できるフォーマットで戦われた。その中での全体1位は渥美敏光選手(関東)。初戦の中島宏典選手とのゲームで25-6(15イニング)と好発進すると、その後も負けなしの4戦全勝(GA/0.990)。2位にはこの大会2連覇の経験を持ち、予選でも4戦全勝の本松良選手(関東)。3位は3勝1分の下川晃義選手(関西)。4位は3勝1敗の河本明(九州)。5位以下は今大会で優勝経験のある中島宏典選手(5位・関東)、望月俊夫選手(6位・関東) 加藤忠弘選手(7位・関東)古井洋司選手(8位・関東)となり、この8名でファイナルリーグを戦うことになった。
大会2日目のファイナルリーグは4名×2組で戦い、各組の1位同士が優勝決定戦、2位同士が3位決定戦、3位同士が5位決定戦に進む方式。まずファイナルA組では、2連勝同士で迎えた中島選手と古井選手の戦いがクライマックスとなり、ここを29キュー、25-11で制した中島が優勝決定戦に進む。以下、2位に古井選手、3位に渥美選手が入り、それぞれ順位決定戦に進んだ。またB組では、全勝の加藤選手が優勝決定戦、2位に本松選手、3位に望月選手が入り、順位決定戦に進んだ6名全てが関東代表選手となった。
各地区からたくさんの応援者で見守られる中の優勝決定戦。序盤リードしたのは先攻の中島選手で、6イニングを終えた時点で11-4。その後は両者難しい配置に当たりが続かない展開となり、14イニング裏で加藤が引き気味の箱球、2重回し、薄い裏回しを当てて11-14と差を詰める。ゲームはそのまま拮抗した状況で進み、25イニング裏、加藤選手にターンが回って来た時点で、中島選手が22-18とリード。ここから加藤選手が長い箱球、薄い表回し、バタバタ、3度の裏回しで一気に6点を取って1モア。さらに勝利を決めるショットとなった薄い箱球を決め、この日自身のハイランでもある7点を取り切って、たくさんの拍手とともに見事に大会初優勝を飾った。