第48回全日本選手権大会
全日本選手権、活躍が期待される選手達は?
いよいよ明日から開催となる『第48回全日本選手権大会』の海外選手情報を先日のニュースでお伝えした。本日はそれを迎え撃つ日本のプロプレイヤー達の中から注目すべき選手達を紹介しよう。
この全日本選手権、男子の部は9年間もJPBA選手の戴冠がない。最後の日本人の選手権者が'05年に優勝した奥村健となる。毎年、日本勢の「選手権奪還」が叫ばれてきた。それを実現できる期待がある選手は誰であろうか。
今年もファイナル進出を期待するとともに、今度こそ優勝の姿を観たい
まず、1番に思い浮かぶところと言えば大井直幸となるはずだ。昨年は張榮麟や張玉龍という台湾エース2人を退けてファイナルへ進出した。決勝戦でレイモンド・ファロンに敗れたものの、会場を大いに盛り上げたのだ。今年も年間4勝を果たし、年間ランキングでも1位を走っている。国内選手で最も可能性が高い選手であることは間違いない。
アジアチャンピオン、羅立文
大井に続く選手も層が厚い。今年の『アジア選手権』で初の国際タイトルを獲得した羅立文や『ジャパンオープン』で準優勝を果たし、'07年には全日本選手権ファイナルも撞いたことがある栗林達といったところは優勝争いに絡む可能性が高いだろう。この両者ともに今年は国内で2勝を挙げており、実力的に申し分がないことは言うまでもない。
世界チャンピオンの実力、全日本で見せつけるか!?
そしてこういったビッグタイトルとなると思い浮かぶプレイヤーもいる。まずは'11年ナインボール世界チャンピオンである赤狩山幸男だ。『男子ナインボール世界選手権』を始めとして、今回のような国際オープンでは多数の実績を残してきた。全日本選手権での自身の最高位は'10年の3位。今年は優勝こそないものの、毎回高いアベレージを残している。
2年前のJOに続いて日本にビッグタイトルをもたらすか
そしてもう1名は土方隼斗。土方と言えば全日本選手権と並ぶ国内2大タイトルである『ジャパンオープン』で'13年に10年振りの優勝を果たしいる。奇しくも今年は奥村の優勝からちょうど10年。2年前のジャパンオープンのような感動をまたも巻き起こしてくれるのではないだろうか。
その他にも田中雅明や竹中寛、川端聡など実力・実績ともに本命となり得る選手達や、稲川雄一や早瀬優治などの優勝したばかりで波に乗るプレイヤー、虎視眈々とトッププレイヤー達に分け入っていこうという嶋野聖大を筆頭とした若手勢も控えている。10年振りの日本勢戴冠に大いに期待したい所だ。
やはり女王・梶谷景美の存在は外せない
一方女子は一昨年に梶谷景美が優勝を果たしているが、この10年ではその1回きり。台湾、中国勢が活躍する場となってしまっているのが現状だ。今年は中国選手の参戦はないが、やはり強烈な台湾選手がやってくる。それらを破って女子も日本のタイトルを守ってほしい。
河原千尋、初の全日本選手権優勝を狙う
女子で期待したいのがやはり河原千尋。一昨年は梶谷とのファイナルを撞き、昨年も準決勝にまで駒を進めている。海外タイトルにも届き得る実力を備えた河原の活躍に要注目だ。もちろん、一昨年チャンピオンの梶谷はじめ、今年の後半戦に続けざまに好成績を残している栗林美幸、あるいは曽根恭子など男子と同様に世界と渡り合えるプレイヤーが揃っている。
ビリヤードファンは日本勢に声援を送るべく、会場の兵庫県尼崎市『アルカイックホールオクト特設会場』に足を運んでほしい。観戦チケットやタイムスケジュールについてはJPBAオフィシャルサイトにて。