WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2015年) > 実行、ビリヤードへの恩返し!!

過去のニュース(2015年)

2015.10.08 その他

実行、ビリヤードへの恩返し!!

『日本精工埼玉フェスティバル』でトリックショットショー

15nskevent_nakano.jpg

中野雅之(TPA)


現在発売中の『ビリヤードCUE'S』最新号(11月号)に登場してもらった国内有数のトップアマ・中野雅之選手(『'13年全日本アマチュアナインボール選手権』など優勝多数)。その中で、「今後は何かビリヤードのために恩返しをしたい」と語っていたのだが、早速、本人がその想いを実行に移すという話を聞き付け、現場を訪れた。どういう経緯で上記の言葉を発したかについては、11月号を実際に手に取って確認して頂きたい。

15nskevent_cues11.jpg

CUE'S11月号の表紙


その舞台は、中野選手が勤務する『日本精工株式会社』(以下、NSK)の『日本精工北関東精機プラントおよび埼玉工場』(埼玉県羽生市)の敷地内で開催される『第35回日本精工埼玉フェスティバル』にて。なお、このNSKとは『ベアリング』という精密部品を製造する大企業で、年間売上は1兆円規模。その分野においてトップシェアを誇る。

15nskevent_people.jpg

1000人を超す来場者が催しや屋台などでの飲食を楽しんだ


今回訪れたこの日本精工埼玉フェスティバルでは、敷地内に多くの屋台が出店され、特設ステージ上では様々な催しが行われていた。来場者は1200人ほどで、他にも有名自動車メーカーの車が展示されていたり、小さい子供用の遊具が準備されていたりと、その規模には驚かされるばかり。

15nskevent_car.jpg

正門からの人々の導線には有名メーカーの車が展示されていた


来場者は同地で働くNSK社員やその家族はもちろん、近隣住民にも開かれたイベントのため、その付近の中高生や高齢の夫婦なども足を運んでいたりする。最大の目玉は、同敷地内から打ち上げられる本格的な花火。広大な敷地とはいえ、1発1発の衝撃波を体感できる距離で花火を堪能できた。その地域では夏の終わりの風物詩ともなっているそうだ。

15nskevent_fire.jpg

イベントの最後の花火は、来場者に大人気


そんないわゆる「お祭り」、「工場祭」の催しの一環として、今回、中野選手が同地の食堂スペースを使って「トリックショットショー」を披露した。中野選手が練習で使用しているという『カラオケBanBan羽生店』の運営会社『株式会社シン・コーポレーション』のビリヤード部門を担当する杉渕康明氏に協力を依頼し、連携を取りながら準備を進めたという。当日の食堂へのテーブルの設置は『淡路亭』が担当した。

15nskevent_hall.jpg

食堂に設置されたテーブルの周りには多くのギャラリーが


こうした場に中野選手が立つことになったきっかけは、社内で一芸を披露する人物を公募していたところに、自ら立候補したことからだった。元々抱いていた「恩返し」の想いが、11月号の取材に対してハッキリと口にしたことで、さらに高まっての行動。手前味噌で恐縮だが、前述の取材により中野の"一芸"は多少なりともNSK内での認知を得て、今回のイベントの開催にあたっての社内でのやり取りもスムーズだったという。

15nskevent_swerve.jpg

初めて見るカーブショットに興味津々


中野選手が披露したショーは、ブレイクからのナインボール取り切りに始まり、メインのトリックショット、最後にチャレンジマッチ(無料)という流れで1回約50分の構成。これを1時間ごとに3回披露するほぼ無休のスケジュールだったが、練習の甲斐もあって難なくこなしていく。同僚や上司から幾度となく「中野、すごいなー!」との声が聞かれた。

15nskevent_er.jpg

チャレンジマッチの勝者のためにERスポーツからビギナーキューが用意された


大幅なハンデの下で行われたチャレンジマッチの勝者には、ビリヤード用品などの販売を行っている『ERスポーツ』より提供された『ビギナーキュー』がプレゼントされていたため、参加者が途切れない。ビリヤードブームを体験している世代の来場者が、昔を懐かしむようにしてキューを握る。

15nskevent_kids.jpg

ここに居た子供達には、ぜひ最寄りのカラオケBanBanなどでプレーしてほしいところ


一連のショーで子供達の人気の的となった中野は、全スケジュールを終えてからも疲れを見せず、予定外のビリヤード指導をこなすことに。ただ、「いいんですよ。もしかしたらこの中に未来の世界チャンピオンがいるかもしれませんし」と、その表情は晴れやかだった。