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過去のニュース(2015年)

2015.10.06 トーナメント

「女王」肥田緒里恵が14度目の日本一に

第22回全日本女子スリークッション選手権

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肥田緒里恵は今大会14度目の戴冠


格好の行楽日和となった10月4日(日)、東京『ビリヤード 小林』にて、『第22回全日本女子スリークッション選手権』が行われた。昨年は『霞が関ビル・特設会場』で、9名の完全リーグ戦方式で開催され、最終回転で西本優子肥田緒里恵との激闘を制し、全勝で2度目の優勝を果たしたのが記憶に新しい。その西本が今大会のシード選手となり、他、予選を通過した9名のプロ・アマが参加した。

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会場の『ビリヤード小林』には10名の女子プレイヤーが集った


まずは、10名を5名×2組に分けて、リーグ戦(20点)がスタート。両組の上位2名が決勝ラウンド(シングルトーナメント)に進むことができる。A組は混戦の末に西本が3勝1敗で1位になり(Av 0.800)、2位は、2勝2敗で3名が並んだが、アベレージで東内那津未(Av 0.731)に決定。

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4位・東内那津未


B組は、今大会優勝13回という抜群の実績を誇る肥田が、全勝(4勝0敗)で文句なしの1位に(Av 0.952)。2位には3勝1敗で林奈美子が入った(0.847)。こうして今年は4強全員がプロ(JPBF)に。両組の3位に入った小林諒子と深尾典子という若いアマ選手が、全日本選手権のようなハンデ戦ではない大会でプロの牙城を崩すには、もうひと踏ん張り必要だろうか(※小林と深尾で順位決定戦が行われ、小林が5位となっている)。

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3位・西本優子


さて、大会佳境の決勝ラウンド(25点)。西本(A組1位)vs林(B組2位)のカードは、一進一退の攻防ながら、中盤以降コツコツと当て続けて展開を握った林が、34キュー・25-23で西本を下した。林、自身2度目となる決勝戦進出だ。もう1カードは、肥田(B組1位)vs東内(A組2位)。こちらは肥田が終盤に追い込んで28キュー・25-18で勝負あり。東内としては、15-11とリードしていた時に大会規定のタイムアウトが入り、その後から流れが変わってしまったのが痛かったか。この試合の直後、西本と東内で3位決定戦が行われ、西本が3位、東内が4位。

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準優勝・林奈美子


今年の決勝戦は林vs肥田。このカードは2年前(2013年)にも実現しており、その時は肥田が勝っている。今回は20キューまで拮抗した展開に。頻繁に海外にも出向き鍛錬に余念がない林は、非常に落ち着いており、淡々と「女王」に並走していく。しかし、勝負どころの集中力においては肥田に一日の長があったということだろうか。ラッキーショットも呼び込みながら、肥田がラストスパートを掛けて先にゴールに飛び込んだ(31キュー・25-20)。

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肥田はこの日も、勝負所でさすがの強さを魅せた


40歳の誕生日という節目に、自らの力で14度目の日本一を獲得。「自分の出来は7割ぐらいだったでしょうか。しかし、勝負どころではしっかり集中でき、経験を活かせたと思います」と笑顔を見せた肥田。終わってみれば「女王やはり強し」を印象付けた今年の全日本選手権だった。一方、惜しくも敗れたとはいえ、林の締まったプレーは念願のタイトル獲得が近いことを予感させる。

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