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過去のニュース(2015年)

2015.10.05 トーナメント

大井直幸、栗林美幸、圧巻!

第29回北陸オープン

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大井直幸は大会連覇、栗林美幸は公式戦2連勝


昨日、一昨日と2日間にわたって開催された『第29回北陸オープン』が、滞りなく閉幕し、男子は大井直幸が2年連続5度目の北陸制覇、女子は栗林美幸が7年ぶり2度目、そして前々週の『東海レディースグランプリ』に続く公式戦2連勝を飾った(トーナメント表はコチラから)。

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この日も会場の『白山グランドホテル特設会場』は大いに盛り上がった


大井は高橋邦彦が持つ北陸最多勝タイ記録を狙える状況での参戦だった。ただし、『ナインボール世界選手権』(カタール)、そして栗林達とペアを組んで出場した『ワールドカップオブプール』(イギリス)という約3週間に及ぶ過酷な遠征から帰国したばかり。だが、そんな2人が揃って難敵を続々と撃破して決勝戦に進出を果たしたのだから、アマチュア時代は生まれ育った福井で活躍し、プロ入り後に富山へ拠点を写した栗林への応援に力が入り、場内の空気は決勝戦で最高潮へと達していた。

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男子決勝は大井直幸vs栗林達というゴールデンカードとなった


そんな男子と並行して行われた女子の決勝戦では、3人で来襲したチーム・台湾女子を2人がかりで引導を渡した栗林と夕川景子が真っ向から対峙する。しかし序盤で栗林がマスワリを量産して、一気に5-0とリードを奪う。ここでタイムアウトを挟んで流れを変えた夕川が反撃に転じ、しっかり2点を返したが途切れてしまい、栗林が2点を加算して、先に優勝を決めて終盤戦に突入した男子のファイナルで戦う夫の応援に。

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女子準優勝・夕川景子


その栗林は大井のペースに引き込まれることなく、7-6と先に王手をかける。だがしかし。会場の全員が固唾を飲んで見守る中、大井は「自身のプレーにミスが出ることは100%ない」と言わんばかりのプレーでゲームボールまで到達した。敗れた栗林は「自分はやるだけやった。でも相手がそれを上回った」と先週までのパートナーを讃えた。同様に栗林美幸も夫の全身全霊のプレーに肯き、それを上回った大井を同じく讃えていた。

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女子優勝・栗林美幸


なお男子は国内外のトッププロを続々と倒して準決勝へ進出を果たした大阪の弓場将平が、女子は初日の最終ゲームで同じ得点で敗れた小西さみあと平口結貴の女子大生女子高生コンビが、それぞれベストアマ賞を受賞した。来年は30周年という節目を迎える本大会。史上に残るであろうワールドクラスの好ゲームを披露した今年以上に、また盛り上がることだろう。そしてタイマーにレフリーに活躍した地元石川のアマチュア連盟員に敬意を評して今回のレポートを締めくくることとさせていただきたい。

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大井直幸は2年連続MVPに一歩近付いた


男女ファイナルの様子はCBNTで、また優勝者の足跡などは、また別の記事で紹介させていただく予定なので、そちらもチェックしていただければ幸いです。

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男女ベスト8とベストアマ。前列左から女子ベストアマ・小西、3位タイ・Wan Wan-Ling、準優勝・夕川、優勝・栗林、3位タイ・Chen Chia-Fua、ベストアマ・平口結貴。後列左から、男子3位タイ(ベストアマ)・弓場将平、準優勝・栗林、優勝・大井、3位タイ・羅


Akira TAKATA