東日本グランプリ第6戦
会場は『ビリヤード・ロサ』
9月26日(土)・27日(日)の2日間にわたって、『東日本グランプリ第6戦』が開催される(26日=予選、27日=決勝日)。決勝日の会場は『ビリヤード・ロサ』(東京・池袋)だ。そして、グランプリMVP争いもいよいよ大詰めの段階を迎えている状況。その動向は今週末と10月24日・25日の第7戦の結果に委ねられている。
本来、今回の第6戦の前回大会優勝シードは栗林達のものであったが、現在、イギリスで開催されている『World Cup of Pool』に参戦しているため第6戦の出場を辞退したことを受けて、準優勝だった土方隼斗にその権利が回った。なお、スポンサーシードは決勝開催店所属の松村浩道、北海道予選通過は森谷眞樹アマ、東北予選通過は鈴木淳。この4名は決勝日入りが確定している。そのためベスト16の残る12枠を巡って土曜日の予選が争われる。
ランキング同率首位で前大会優勝の栗林達はWorld Cup of Pool参戦のため第6戦不出場
グランプリMVPとは、東日本グランプリ全7戦の各大会での順位ごとに付与されるポイントの合計によって決定されるもの。全戦を終えて、選手が同ポイントで並んだ場合、JPBAの全日本ランキングに従って順位を決定する。現在、5戦終了時点では土方と栗林が760ポイント(以下、pt)で同率首位に立ち、赤狩山幸男・羅立文が660ptで追随している。
順位別の付与ポイントは次の通りだ。
優勝=220pt、準優勝=160pt、3位タイ=140pt、5位タイ=120pt、9位タイ=100pt、予選最終敗退=80pt、予選最終前敗退=60pt、参加ポイント=40pt
前回大会優勝シードは繰り下げで、ランキング同率首位の土方に!
シード権を得た土方は、その時点で9位タイ以上が確定するため、同選手が第6戦を終えた時には860pt以上となっている。また、土方は現在のところ第7戦に出場する意向(日程が重なっている『USオープン』に出場する可能性もあるとのこと)なので、最低でも出場ポイントの40pt以上が付与され、900pt超となる見込み。
ランキング3位タイは第2戦優勝の羅
従って、グランプリMVPの行方は残り2戦で連続優勝した場合(440ptを獲得)に900ptまで到達できる選手となる。そうすると土方を除く上位3名以外にMVPの可能性があるのは鈴木清司(580)、水下広之(500)、鳴海大蔵・永松宣明・高野智央(それぞれ480pt)の5名だ。
またしても仮定の話になるが、土方が第6戦で優勝した場合ポイントは980に到達する。その後最終戦に出場した時点で1080pt(前回優勝シードで9位タイ以上が確定しているため)以上となる。その段階で、第6戦の準優勝者が赤狩山、羅だったとしても(660+160<準優勝pt>=820)、土方を捕らえることはできない。栗林には、前回大会優勝シードでありながら、日本代表として上記大会に出場することになったため、第6戦終了時点で100ptが加算される。そのため、条件次第で唯一、土方に追い付くことができるのは1人だけとなる。
今年は優勝こそないが、赤狩山がハイアベレージで3位タイに付ける
とはいえ、これはあくまで机上の空論。実際、試合が始まってみると何が起こるかは想定不能だ。こうした事前状況を認識した上で試合を観戦すれば、より楽しく観られること間違いなし。グランプリMVP争いにおいて、重大な一戦となることは言わずもがな。果たして、その結末やいかに!?