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過去のニュース(2015年)

2015.09.12 トーナメント

いよいよ本戦スタート! 日本からは大井、栗林、川端、赤狩山が参戦!

2015男子ナインボール世界選手権 in ドーハ

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会場の各所に踊る「25th」の文字。そう、今年は25回目の開催だ。1990年に第1回大会が行われ四半世紀の年月を重ねた『男子ナインボール世界選手権』が、今年も遂に始まろうとしている。年数と回数が微妙に合わないのは2008年と2009年が非開催だったため。2010年に「復活」した後、2011年に赤狩山幸男が日本人3人目となるナインボール世界チャンピオンに輝いたのは記憶に新しい。開催地は今年で6度目となるカタールの首都ドーハ。2017年度大会まではカタールで行うというのが既定路線だ。

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会場となっている『アル・アラビ・スポーツクラブ』


本稿を執筆しているのは、ステージ2(本戦)のオープニングゲーム開始の半日前。プレイヤーズミーティングと抽選を終え、あとは試合が始まるのを待つのみという状況だ。40ヶ国から集まった全128名をダブルイリミネーショントーナメントで半分の64名に絞る予選ラウンドが始まる。ここに日本から参戦するのが、大井直幸栗林達川端聡、赤狩山幸男という4名のトッププロ達。

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赤狩山はステージ1を突破して本戦入り


大井と栗林は国内ランキングシードで、川端は大会スポンサーシード(アダムジャパン)での参戦。そして、赤狩山は2年連続でステージ1(現地予選)を突破して自力で枠を勝ち得ている。余談だが、このステージ1も128名で争われ、4日間で合計12名がステージ2の枠を得ている。赤狩山以外に日本から出ていた白岩篤、竹中寛有田秀彰吉岡正登の4名は惜しくもステージ2進出を叶えられなかったが、赤狩山との決定戦を撞いて敗れた白岩、最高で準決勝止まりではあったが全体的なアベレージが高かった竹中の2名は、総合成績が高く、リザーブリストの上位にいた。ステージ2に例年並のキャンセル数があれば、竹中はほぼ出場確定という状況だったのだが......。

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赤狩山vs白岩、日本人対決となったステージ1最終日の決定戦


さて、気になる日本勢のステージ2の初戦の相手は、大井がニック・バンデンバーグ(オランダ)、栗林がワン・カン(中国)、川端聡がハンター・ロンバード(アメリカ)、そして、赤狩山がサンチェス・ルイス・フランシスコ(スペイン)に決定した。日本時間の9/12の18時に、大井を除く3名の試合が始まり、大井の試合は22時にスタートする。まずは一人でも多く、決勝シングル(64名)に進んでくれることを期待したい。願わくば、もちろん昨年の日本勢最高位、栗林の9位タイを越えてほしいところだ。

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今年出場する10名の歴代王者。中央が昨年覇者のニールス・フェイエン


 今年はエフレン・レイズフランシスコ・ブスタマンテというフィリピンの両巨頭はいないが、世界のフィールドはなお厚く高い。128名の内、チャンピオン経験者は10名。昨年は、ニールス・フェイエン(オランダ)がファイナルでアルビン・オーシャン(オーストリア)を破って、念願のナインボール世界王者に輝いた。25年の歴史の中で、連覇を達成したのはたった一人――あのアール・ストリックランド(アメリカ。※今回は不参加)だけだ。本人は全く気負っていないのだが、キャリアの最盛期にいるフェイエンが連覇を飾るかどうかにも周囲の注目が集まっている。果たして今年、ドーハのセンターテーブルでラスト9を決めるのは誰だろうか。世界一の称号をかけた、1年で最もスリリングな7日間が始まる。

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プレイヤーズミーティングの様子。いよいよ今日から本戦スタート


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