第15回全国アマチュアスリークッション都市対抗戦
各地域から集まった大会出場者達
ビリヤード界で「都市対抗」と言えば全国のトップアマチュアプレイヤーが集まる『全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会』が有名。しかしながら、キャロムビリヤード界でも地域ごとの対抗戦があるのだ。行われたのはポケットビリヤード界が『ジャパンオープン』に湧いていた7月19日(日)、20日(月)の2日間。東京都・笹塚の『Billiards Club MARS』では『第15回全国アマチュアスリークッション都市対抗戦』が開催された。この大会は1999年に当時の関東と関西地区のトップアマチュア同士の地域対抗戦が元となり、その後参加地域が増えて現在の形となった大会である。
今年度の参加は関西、四国、北陸、中部、静岡、関東A、関東Bの7チームで各チーム2名、全14名の代表選手が集結。ルールはやや変則で各選手は他地域の代表8名と対戦(20点ゲーム・35キュー打ち切り)、一つのチームで獲得した勝点の合計が多いチームが上位となる(勝点:勝ち=4、引き分け=2、負け=0、両者上がれず優勢=1、両者上がれず同点=0.5)。
対戦チームが6チームであるなら1人の選手は6人もしくは12人の相手と対戦するのが自然。しかし、この大会では全国各地域選手の交流という側面もあり、可能な限り多くの対戦を組むためにこのルールを採用してる。
優勝の関西チーム(左から平野勝久・笹岡俊一)
試合結果は全国アマチュア選手権上位のメンバーが多く集まる関東A、関東B、関西の3チームが勝ち星を集め三つ巴の展開になり、最終戦まで接戦が繰り広げられた。この接戦を勝ち上がり見事一位となったのは12勝2敗2分けで出場者中最高齢の笹岡俊一選手と出場者中最も若い平野勝久選手が組んだ関西チームとなった。
ベスト3の関東Bチーム(後列左)、関東Aチーム(後列右)、関西チーム
2位は12勝4敗で2人とも『全日本アマチュアスリークッション選手権』の優勝経験のある本松良選手、中島宏典選手の関東Aチーム。3位は9勝7敗で今大会初出場の三戸雅之選手と山口英一選手の関東Bチーム。4位には静岡チーム(南絢詞・田中喜代志)が入り、昨年度の大会で初優勝した四国チーム(野村昌弘・宗光広展)は5位。個人成績では関西チームの笹岡選手が7勝1敗で1位、関東の本松選手が6勝2敗で2位、中島選手が同じ6勝2敗で3位となった。
個人成績でも1位を獲得した笹岡選手
試合結果
写真・取材協力/関東アマチュアスリークッション連盟