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過去のニュース(2015年)

2015.07.29 トーナメント

大井直幸、羅立文がベスト8へ!

2015 Asian Pool Championship

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大逆転でベスト8入りを決めた大井直幸


アジア選手権は本日29日で3日目を終了。成人男子は勝者側ベスト8の4名が出揃い、ジュニアは男女それぞれのチャンピオンが誕生した。

まずは成人男子から。日本勢では竹中寛が2日目にして大会終了となってしまう。竹中は勝者2回戦で柯秉逸に完敗を喫して敗者側へ。不幸なことに、そこに勝ち上がって来たのが栗林達だった。今回の抽選は同じ国同士の潰し合いが起きないように各国が均等に散らばっているのだが、敗者側ではどうしようもない。2005年高雄男子ナインボール世界選手権以来の台湾入りだった竹中、力を出し切れぬまま敗退だ。

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会場では29日もアジアの強豪達による熱戦が続いた


勝者側では大井直幸羅立文が最終まで進み、羅は香港のコン・ブーホンを8-2で倒してベスト8入り。そして、今日一番の盛り上がりの立役者となったのが大井だった。大井は序盤のミスを突かれて一気に1-7リーチまで持って行かれてしまうが、ここから素晴らしい粘りを見せる。逆に追い上げられて焦ったのか柯秉中にミスが目立ちはじめ、遂にヒルヒルに。大井、ここを見事マスワリで締めてベスト8入りを決めた。他の2名は張榮麟とアロイシス・ヤップ。明日30日は敗者戦とベスト8だ。

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羅立文も勝者側から見事にベスト8へ


ジュニア男子シングル、日本からは田中汰樹と林武志が参戦したが、林が敗者最終で敗れ、2人ともベスト8には進めなかった。準決勝はどちらもフィリピン vs 台湾となったが、15歳のジェフリー・ロダ、18歳のバシール・シャザールが勝ち、決勝はフィリピン対決となってしまった。台北開催だっただけに、台湾としてはなんとか結果を出したかったところだろうが、全体的に今の台湾ジュニアは小粒な印象を受ける。ちなみに、3位タイに入った台湾の柯乗漢は柯三兄弟の末弟で、身長&ルックスは兄達を上回る美少年なのだが、現時点で球撞きの才能に突き抜けたものは感じなかった。次世代のスター不在は、台湾にとって頭の痛い問題だ。

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ジュニア男子シングル優勝のジェフリー・ロダ


決勝は最初ロダが走り5-2とリードするが、シャザールも粘って5-5に。シャザールはフィリピンには珍しいスヌーカースタンスのプレイヤーだが、続く自分のブレイク番をキープできず、ロダがリーチ。小柄だが、フィリピンの王道といったフォームのロダ、最後はマスワリフィニッシュ。昨年3位だったロダ、今年は見事チャンピオンになってみせた。

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平口結貴は5位タイでフィニッシュ


ジュニア女子シングル、日本は平口結貴と奥田玲生の2人が参戦したが、昨年3位タイに入った平口も今年は敗者最終で敗れ、5位タイで終了となってしまった。ベスト4には勝者側から昨年優勝のチェスカ・センテノ、準優勝の王婉菱が勝ち上がり、二強対決になるかと思われたが、準決勝は波乱が起きる。2試合共に敗者側から上がった台湾勢が優勝候補を倒し、決勝へ進んだのだ。とりわけ、昨年のナインボール世界選手権、今年のアムウェイカップ、共にシニアに入ってもまったく遜色ないプレーを見せていたチェスカの敗戦にはビックリさせられた。ジュニアだけに、まだまだメンタルには進歩の余地があるということなのだろう。

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ジュニア女子シングル優勝は地元台湾の陳佳樺


決勝に進んだのは、15歳の陳佳樺と17歳の范育瑄。試合はファンが決勝に硬くなってしまったのか、まさかのワンサイド。チェスカを倒したチェンが6-0で初優勝を飾った。

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林武志(写真左)&田中汰樹のペアは明日の2回戦に進出!


最後に、ジュニア男子ダブルスが今日からスタート。田中&林の日本ペアはシングル3位同士がペアを組む台湾Bと対戦し、ヒルヒルの激闘を制して初戦勝ち上がり明日の2回戦ではフィリピンと対戦する。

大会フォーマット
jpba.ne.jp/wp/info/info-6796

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