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過去のニュース(2015年)

2015.07.27 トーナメント

アジア選手権、リポートと大会の背景

2015 Asian Pool Championship

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7月27日(月)、『2015 Asian Pool Championship』(アジア選手権)が台湾の台北でスタートした。今回行われるのは成人男子、ジュニア男子・シングル&ダブルス、ジュニア女子・シングル&ダブルスの5種目。ジュニアは昨年に引き続き2年連続の台湾開催となったが、成人男子のアジア選手権は実に12年ぶりの開催だ。最後となった2003年には台湾とインドネシアで計2回開催され記録が残っている。ちなみに女子は2009年の5月に韓国で開催があったのが最後だ。

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成年男子の部には日本からは大井直幸、竹中寛、羅立文、栗林達が参戦


何故これだけ長い間男子のアジア選手権がなかったのか不思議な気がするが、『APBU』とう組織の枠内で大会スポンサーを見付けていくことが難しかったことが一番の原因だろう。また、2003年というと『アジア9ボールツアー』が始まった時期とも被る。最初は『サンミゲル』、次は『ギネス』と世界的ビールメーカーが冠スポンサーになったアジアツアーはそれなりの盛り上がりを見せ、アジア圏でのビリヤードの普及に大きな影響を与えた。

また2004年にはアジアで初めて男子ナインボール世界選手権が台湾で開催され、それが2006年からのフィリピン開催へと続いていく。『ESPN』のテレビコンテンツとしてビリヤードが取り上げられて行く中、アジア選手権はその存在すら忘れられていったのだ。

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試合会場


そんなアジア選手権が今年台北で男子だけ復活したのは、2月に柯乗逸がテンボール世界チャンピオンになったことが大きく影響したようだ。悪く言えば「ご祝儀地元開催」だが、現状、台湾男子は最後の砦だった国内TVマッチが今年からなくなってしまい、日本でいうプロツアーすら開催できないかなり悲惨な状況にある。

そう考えれば、優勝賞金5000ドル、参加11ヵ国計28名しか集められなかったとはいえ、開催できたこと自体が素晴らしいことなのだ。逆に女子は、台湾では年一回の『アムウェイカップ』が定着していて、TVマッチも好評で継続していることから開催する必要なしとなったそうだ。

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会場の外観


ちなみに成人男子は中国とフィリピンが参戦していないこともあり、やや贔屓目に見れば台湾vs日本の一騎打ちと言っても過言ではないだろう。参加国の中で、世界チャンピオンを輩出しているのは台湾と日本だけなのだから。その日本からは大井直幸栗林達竹中寛羅立文がエントリー。

初日(27日)終了段階で大井、竹中、羅が初戦を勝ち上がったものの、栗林は楊清順に敗れて敗者側に回ってしまった。前週に『ジャパンオープン』で準優勝していただけに、栗林自身も対戦に自信を持っていたようだが、結論から言えば、地元の「Son of Pool」には一歩及ばなかったようだ。成人男子はベスト8からシングル戦になる。

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ジュニア部門に参戦する田中汰樹、奥田玲生、平口結貴、林武志(左から)


同時開催のジュニアには、男子の部に田中汰樹と林武志、女子の部には平口結貴と奥田玲生が出場し、ダブルスではそれぞれチームを組むことになる。初日はシングルがおこなわれたが4人共に敗者に回り、敗者2回戦の結果、敗者3回戦では田中と林が潰し合うことになってしまった。

一昨年の世界ジュニアで準優勝した平口にとっては、今年が最後のジュニア。今大会の結果如何では、世界ジュニア出場すらかなわなくなってしまうだけに、明日以降の巻き返しに期待したい。

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手球に注目!!


最後に、写真を見て頂ければわかる通り、今回は同じサイクロップでも赤いドットが一つだけ入った新しい手球が採用されている。関係者によれば、順次この新しい手玉に変更されていく予定だとのこと。近いうちに、日本にも上陸することになるだろう。

大会フォーマット
jpba.ne.jp/wp/info/info-6796

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