JPBA女子・前半戦総括
河原千尋、前半戦優勝3回・準優勝1回
昨日の男子に続き、ここに女子の後半戦をおくる。以下をご覧になってもらえばわかる通り、河原千尋の強さは絶対的だ。5大会中優勝3回、ファイナルに名前が無かったのは1大会のみである。もし仮に、女子プロの試合結果を予想する賭けが存在するなら、河原の優勝オッズはかなり高いだろう。
年間試合数:8
第12回関西レディースオープン 河原千尋(準優勝=久保田知子)
全日本女子プロツアー第1戦 青木絵美(準優勝=光岡純子)
第26回大阪クイーンズオープン 河原千尋(準優勝=梶谷景美)
第23回関東レディースオープン 曽根恭子(準優勝=河原千尋)
第28回ジャパンオープン 河原千尋(準優勝=曽根恭子)
絶対的強さを印象付けたのが、先日の『ジャパンオープン』優勝だ。ベスト8の栗林美幸とのヒルヒル対決など、苦しむ試合も見られたが、2年ぶり2度目の優勝は伊達ではない。昨年の全日本女子プロツアー全勝(3試合)、関東レディースオープン優勝、北陸オープン準優勝、全日本選手権3位タイ(日本人最高位)も脅威だったが、今年も勢いに陰りがない。
青木絵美は全日本女子プロツアーでキャリア初優勝
河原がここ2年ほど、そんな状況を築いているため、勢力的には梶谷景美、夕川景子、栗林美幸、曽根恭子、野内麻聖美あたりを2位集団、その下に第3集団以降が続いていると捉えるのが正確な現在の女子プロ相関図だろう。
だからこそ、全日本女子プロツアーの青木絵美の優勝は印象に残るものだった。また、関西レディースオープンの準優勝やほか3位タイ2回という好成績を収めている久保田知子の健闘ぶりも賞賛に値する。まずは結果を出すことで、トップ6に続く存在となり得る選手が増えれば、それだけ戦いが激化していき、海外でのアベレージも高まっていくはず。そんな展開をにつながる後半戦になってほしい。
前半戦、アベレージが高かった久保田知子
ちなみに、'09年から優勝できなかったシーズンが無い女王・梶谷が、今年は現在まで未勝利という状況。これは女子のレベルが上がってきている証とも取れる。後半戦は以下の大会スケジュールとなっているが、果たして女子戦線はどんな推移を見せて行くのだろうか。
9月19日〜20日(土日) 第15回東海レディースグランプリ
10月3-4日(土日) 第29回北陸オープン
11月8-15日 第48回 寬仁親王杯 全日本選手権大会