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第28回ジャパンオープン

朝10時、開幕直後の『風林ビリヤード』(新宿区)

7月18日(土)、年に一度の日本最大のオープン戦である『ジャパンオープン』が開幕した。本日は男子予選からのスタートである。フォーマットはテンボール8ゲーム先取・勝者ブレイクのダブル・イリミネーションとなっている。

このジャパンオープンは日本でも最も多くのプレイヤーが出場する大会だ。国内のプロ達のほとんどが出場するのはもちろんのこと、海外勢も参戦し、さらには非常に多くのアマチュアプレイヤーもエントリーしている。

年に一度の祭典を多くのアマチュアも楽しんでいる

アマチュア選手はCクラスからSAクラスまで実力問わず、関東を中心に北海道から沖縄までの全国各地の選手達が集まっているのだ。出場しているアマチュア選手達の中には公式戦に出るのは毎年このジャパンオープンだけという人々も多い。その理由を聞いてみると「お祭りですからね！」と非常に楽しげだ。逆に観戦する人々も「一生に一度は出たいよね」という声もよく聞かれる。やはり、日本最大のオープン戦、エントリーしてみるだけでも価値があることだろう。

敗者最終進行時の『ポイントサンビリ荻窪西口店』(杉並区)

さて、試合は『バグース六本木』(港区)、『風林ビリヤード』(新宿区)、『CUE』（渋谷区）、『キャノンボール大森店』(大田区)、『ビリヤード・ロサ』(豊島区)、『ポイントサンビリ荻窪西口店』(杉並区)の全6会場で行われた。国内プロはもちろんのこと、海外勢のハイレベルなプレーを目撃しようと初日から観戦客が各会場に詰めかけた。

日本のファンに変わらぬプレーを見せたフランシスコ・ブスタマンテ(フィリピン)

特に、フランシスコ・ブスタマンテやカルロ・ビアドといった強豪フィリピン勢や、一昨年チャンピオンの土方隼斗、あるいは現在のJPBAのトップを走る大井直幸などの錚々たる面々がそろったロサ会場には予選日とは思えないほどビリヤードファンが駆け付けていた。

大井も「勝ち・勝ち」で2日目へ

2日目に向けては先述のブスタマンテ、ビアド、土方、大井、その他には昨年チャンピオンのアントニオ・リニング、羅立文、栗林達に赤狩山幸男など国内外のトップ選手が順調に駒を進めている。94年ナインボール世界チャンピオンで現在はJPBF所属の奥村健も勝者側から勝ち上がった。その一方で、1日を通して熱い戦いを繰り広げ、プロを破って奮戦しているアマチュア選手も多数だ。

そんな予選日を勝ち上がった128名の選手達は、明日の19日(日)にビリヤード・ロサにてシングル・イリミネーションによるトーナメントへと突入する。フォーマットはゲーム数のみ変わって9ゲーム先取だ。この1日で128名からニューピアホールで戦う16名が選び出される。この「16名」というのはかなりの狭き門であることは間違いない。しかしながらその分だけ、選手達の1球は熱くなっていくことだろう。

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