東日本グランプリ第4戦
土方隼斗が今シーズン初勝利!!
7月5日(日)に東京都大田区の『キャノンボール大森店』にて『東日本グランプリ第4戦』が行われた。今戦はナインボール、スリーポイントルール採用、交互ブレイク、9ゲーム先取といったフォーマット。
今回は5位タイとなったアマチュア選手の1人、小宮鐘之介
決勝日に残った面々を見ると、赤狩山幸男、土方隼斗、鈴木清司といった高い確率で決勝日進出しているプロ達に加えて大竹晋、佐藤卓也、小宮鐘之介、森谷眞樹というアマチュア選手4名が名前を並べた。今年は全戦で1名ないし2名のアマチュア選手が予選を突破していたが、4名というのは稀。その4名のうち3名が5位タイと健闘を見せた。
毎戦、ハイアベレージを残しており、今回は3位タイの鈴木清司
しかしながら、ベスト4のメンツにはやはりプロが揃った。準決勝、一方のカードは赤狩山と鈴木清司の対戦。この2名は今年の東日本グランプリで第1戦、第2戦でそれぞれ準優勝を飾っている。再びのファイナル進出と今年1勝目を期しての対戦は赤狩山に軍配が上がった。これで今年は『ハウステンボス九州オープン』も含めて3度目のファイナル進出だ。
3位タイの鈴木淳。今年は東北勢の上位が目立つ
もう一方の準決勝のカードは土方と東北代表の鈴木淳。昨年と比較するとアベレージを大きく上げている東北選手達、第1戦の林研字に続かん、というところだったがここは土方隼斗が勝ち上がった。こちらは今季初の決勝戦を撞くことになる。
ファイナルは土方vs赤狩山
赤狩山のブレイクから始まった決勝戦、第1ゲームは土方がチャンスをもらうものの、まさかの9番ミスで赤狩山先行から始まった。しかし、そこから「集中し直せた」と後から土方が話していたがまさに一進一退の攻防が繰り広げられる。1-0、1-1、2-1、2-2、......と一方が取ればもう一方が取り返す、といった展開が続き、5-5まで至った。
今年3度目の決勝戦となった赤狩山幸男
勝負を分けたのは第11ゲーム。安定したブレイクを繰り返していた赤狩山だったが、この一発はまさかのイリーガルブレイク。キッチン側へと向かうはずの1番がサイドポケットの角に蹴られてしまっていた。その配置をもらった土方、決して易しい配置ではなかったが取り出しの1ー8コンビを見事に決めたところからの取り切りでリードを奪い、直後の第12ゲームのマスワリでこの試合初めて2ポイントの差を付ける。
最後はマスワリで締め、土方が今年1勝目を手にした
第13ゲームも赤狩山のバンクショットのミスからの取り切り、そして第14ゲームのマスワリでゲームを締めくくった。終わって見ればスコアは9-5となったが第11ゲームのあのブレイクが少し違っていたらまた結果も変わっていたかもしれない。両者ともに高次元のプレーを観客に見せる、ハイレベルなファイナルだった。
さて、これで東のグランプリレースの先頭に土方が躍り出たが僅差で赤狩山、栗林達、羅立文、鈴木清司と続いている。混戦模様を呈してきたが、どこかで一歩先んじる選手は出てくるのであろうか。次戦は8月9日(日)、東京都品川区の『ミスタースポーツマン中延店』にて。
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