第27回ハウステンボス九州オープン
今年からJPBAランキング対象の公式戦となった『第27回ハウステンボス九州オープン』、他の公式戦や特設会場の雰囲気とは入場前から一線を画していた。6月13日(土)、午前8時にエントランスに集合したキューケースを抱えたプロ・アマ戦士達を『ハウステンボス』が迎え入れる。
22台のテーブルが並ぶ
『タワーシティプラザ』特設会場は広大な敷地を抜けた先。オランダの街並みを模した建物、庭園を抜けて十数分ほど歩いたところに決戦の地は設けられており、22台のテーブルが並んでいた。広々としたスペースの中に多くの選手達が入場すると、程なくしてルール説明が行われ、早速試合開始。
午前8時にプレイヤー達がハウステンボスに入場
その後10時半集合の選手達も会場に現れ、全出場者が一同に介してダブル・イリミネーションの予選は進行していく。アマチュアプレイヤー、来場客にはやはり九州からの出場者が目立つ。オープン戦のプロ公式戦が開催されてこなかった背景もあり、彼らにとっては対戦するにも観戦するにもプロ達、特に東日本のプロの試合は新鮮だった様子。
ハウステンボス敷地内でも一際目立つ『ドムトールン』という塔の横に『タワーシティプラザ』がある
また、テーブルコンディションは概ね良好のようで、7ゲーム先取の交互ブレイクというフォーマットも相まって、試合は悲喜こもごもありつつも滞りなく進行されていく。そんな中、会場の注目度が高かったのは、大井直幸の試合。ただ、大井の試合に限っては、持ち前のスピーディーで正確なプレーのために、終了までが早いのが見る者にとって嬉しくも悲しい部分だろう。
大井の試合には「すごか」の声も
この日は前述の予選と決勝シングル1回戦のベスト64までが7ゲーム先取で行われ、32名の決勝日進出者を選び出した。その顔ぶれは東西の現トーナメントシーンのメインプロが大半を占めた形で、数多くのエントリーがあったアマチュア選手達はここで姿を消すことに。前回王者・川端聡も敗退している。九州勢としてはルーキープロ・正崎洋行、ベテラン・森嶋満義とともに、アマチュア3名が意地を見せた。
23歳のルーキー・正崎も九州の意地を背負い決勝日へ
アントニオ・リニング、ラミル・ガレゴ、エルビス・ペレスらフィリピン勢も勝ち残っており、初のハウステンボスでのタイトルを国外に持ち去られる可能性も残されているが、何はともあれハウステンボス決戦のクライマックスはこれから始まる。果たして、栄冠は誰の手に!?
【ベスト32】